#大手町純喫茶
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runpenparis · 26 days ago
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るんぺんパリ【RunPenParis】
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自己紹介 2024年11月4日追記 6116文字】 三重県伊賀市(旧名:上野市)出身 伊賀市(旧名:上野市)に 1976年(3歳)から 1996年(23歳)6月まで住んでいた 1976年以前の記憶と出生は不明 津市にある施設にいたと聞いた覚えがある 三重県亀山市に二つか三つ年上のお兄さんいるらしいが あった事は一度もない 30代の頃に一度だけ電話で話をした 父方に引き取られたお兄さんに 母親の事を聞いた 母親は別の人と再婚し離婚して 娘さんと一緒に暮らしているらしい 父親は再婚して自分と同じぐらい娘さんがいるらしい お兄さんはおじいさんの事を尊敬していて 中国語を勉強してるらしい あとは色々と聞いたけど 覚えているのはそれぐらいの内容で もう二度と話す事はないだろうと その時に思ったけど お兄さんの顔がどんな顔なのかは 見てみたい気持ちは少しある
伊賀市でそこそこ有名なのが 伊賀流忍者で忍者屋敷は今も昔も変わらない内容で 営業している それは去年に末っ子を連れていったから確認済 外観はただの古い家だけど 中に入ると意外と見応えはある 観光施設って感じ 伊賀牛は金谷のすき焼きが有名で 森辻が新しい様相なってから焼肉を食べた 個人的には伊藤の牛丼が好きだ 油が多い感じのお肉だから 100gも食べれば満足感がある 上野天神祭の鬼行列も有名かな ひょろつき鬼が子供の頃は本気で怖かった 銀座通りが歩行者天国になり 的屋がならぶ 高校生の頃はリング焼きが100円ぐらいで 何個も買って食べた 今年は10月18・19・20(金土日) 19(土)は久しぶりに一人で一日中お祭りを楽しむ予定だったけど 昼前から雨が降ってきて鬼行列は中止 午前中は親戚を3件回って、おみやげを渡した 午後に実家によって車を駐車して 歩いて上野天神祭へと向かった いつも泊まる「伊賀上野シティホテル」は1泊10000円以上も高い 16800円だった。この日は駐車場も使えなかった 夜の19時から同級生のお店「クワトロNo.4」に初めていった 30年ぶりにちゃんと会ったガキさんは すぐに気がついてくれた 居心地がよかったので閉店の1時までカクテルを8杯ぐらい呑んだかな 意外と安くて8200円だった 次の20(日)は上野天神祭に参加している同級生のオデに会って 鬼行列の準備風景を写真に撮って 上野天神さんの近く紅梅屋でおみやげを結構買って 桔梗屋で上生菓子とお茶を飲んで 静岡へ帰った 松尾芭蕉は俳句で有名で伊賀出身で 小学生の頃はがっつりと俳句を作らされる 俳句はいやいや作らされたので 俳句番組は見ない 俳聖殿の中には過去の優秀な俳句が収められていたかな 普段はこれといって何もないけど 俳聖殿のたたずまいは何か「The Haiku」という感じ 上野城のお堀の高さ日本2位? 一時期は日本1位説もあった 中学生の頃は上野城で体育の授業があったり クロスカントリーレースで走らされたり 高校生のデートも上野城が定番だったのか それらしき男女がイチャついていた 夜のライトアップは不気味なお城に見えた 一応、桜の名所なのかな 高校生の頃に一つ年下の子とつきあっていた頃は よく上野城をさんぽした 帰りはその子の家の近くまで送っていった この子はとても純粋な子で 自分にはもったいない子だった 半年もつきあっていないが 今でも純粋で幸せになっているかなと思い出す事もある もう向こうは忘れているだろうけど 伊賀の街には銀座通りとか丸の内とか 東京で聞くような名称が多く使われている 地元のうわさでは東京が伊賀の真似をして 街を作ったとの話がよく出てくるから 誰か本気でテレビとかで調べてほしい気もする いまだに東京が伊賀のマネをした説を 親戚がまじめな顔でいいだす時があるから 本当に真実が知りたいけど 自分が調べるほどは興味がない 2004年(平成16年)11月1日に 伊賀市に変わってから 上野市駅が忍者市駅になり 近鉄の電車だったのが伊賀鉄道になり 電車がコスプレになった 駅前には銀河鉄道999のメーテルと哲郎の銅像があり 産業会館がハイトピア伊賀になった 産業会館だった時にマルキンのパン屋が近くにあった そこのシナモンパンが子供の頃から大好きで 今はもう手に入らない もう一度、あのシナモンパンが食べてみたい あと小さなパチンコ店「マルト」があった 「フルーツパンチ」という機種で勝った覚えがある あと「麻雀物語」もあったかな 「海物語」という機種が記憶の最終機かな 上野で住んでいた時期に一日で20万近く負けて それからパチンコは完全に辞めた じつはその後もたまにしたが 本当に気晴らし程度で その内にきっぱりとやめた スロットが主流になったら なおさら興味すらなくなった 新天地もなんかおしゃれなサビれかたで 「新天地Otonari」となった 街は高校生の頃の面影は薄くなったけど 何となく残っている上野市街は今でも魅力的だ 新天地には映画館もあった気がする 当時は賑やかな商店街だった 当時からあった「喫茶店フランセ」は今もある 大きな化粧品店は更地になっていた 高校の時の知り合いが「クワトロNo.4」という バーを経営しているが、まだ入った事はない いつか行ってみたい気持ちはある ただダーツバーらしく 常連っぽい人たちのたまり場っぽいイメージで 気楽入れなさそうな雰囲気はある 一度だけ朝方にお店の扉までいったけど バーの扉って感じで雰囲気はあった 最近は実家で一人暮らしのおかんの様子を見に よく帰省するようになったけど 若い頃は年一回も帰省しなかった 最近の伊賀でよく立ち寄るのが 「菓匠 桔梗屋織居」と 「HANAMORI COFFEE STAND」と 「岡森書店白鳳店」で 岡森書店は、Kマーホの名で出版した 「トイレの閃き」が背表紙の色が抜けた状態で 25年以上も本棚に置いてくれている これを見ると初心に戻れて まだまた創作していこうとがんばれる この岡森書店の店長さんは従姉の同級生で 小学校の先輩の同級生でもあり この店長の妹さんは自分と同年代で それにしても伊賀は狭いなと感じる
市部という地区だったと思う 近くに市部駅という無人駅がありその近くの 依那古第一保育所に5歳から6歳の2年間通った おかんは自分の送り向かいのために 自転車を乗る練習して そのおかんが運転する自転車の後ろに乗って 途中の田んぼに二人で落ちて 泥だらけになった おかんは去年の年末まで 81歳でまだ自転車に乗って 小田町の坂を下っていたらしい いまは親戚から危ないからと 召し上げられた 小学校6年卒業までは上野市依那具にある 市営の城ケ丘住宅で過ごした この市営住宅はもう40年以上も その雰囲気を変えずに今でも残っている ここは伊賀市の文化遺産にしていいほどの時間が止まった場所だ いまだに汲み取り式の便所の換気の煙突が立ち並んでいる このカオスな感じは小学生の頃の不便な生活を思い出させる あの生活で暮らしたから今があるのは確かだ 小学校の通学路にある 垂園森でよく遊んだ 現在も存在しているが オバケが出そうな森 この森は当時通っていた依那古小学校の校歌の歌詞にも出て来る イメージ的には幽霊が出そうな森だけど 何か不思議な生き物が住んで居そうな森に見えた きつねも出そうだし おばけも幽霊も心霊も もしかするとタイムスリップして 小学生の頃に戻れそうな気もする森だと変な懐かしさを感じる 近くには無人駅の市部駅とにらめっこしている森 中学校から市街の上野城の 城下町で過ごした 当時はカオスな市営城ケ丘住宅から出れる事が本当にうれしかった 小学校までの友達とも飽きてしまっていたので寂しくはなかった 当時から色々な物にすぐに飽きては新しい物が好きだったので そ��ちのワクワク感で本当にうれしかった そして築20年以上の中古の一軒家で2階建て 自分の部屋がありトイレは汲み取り式だけど洋式で あこがれの上野の街で住める事もあって本当にうれしかった
そして近くの崇廣中学校に通う事に 中学校の3年間は 転校生という立場と 中一で足の骨折 バスケ部の試合で名張の体育館で遊んでいて 二階から飛び降りたら右足のかかとがにヒビが入った その夏にはバスケ部をクビになり陶芸部に入った 中二で腕の骨折 どちらも遊んでいての骨折2回 中三の高校受験で いい想い出は無い
高校2年生で 小学校の時にサッカーで出会った 旧友とバンドを組んだ RCサクセションのコピーで 「雨上がりの夜空に」「トランジスタラジオ」 「ベイベー逃げるんだ」「サマーツアー」 「サントワマミー」「いけないルージュマジック」 「いいことばかりはありゃしない」 「どかどかうるさいR&Rバンド」 旧友が作ったオリジナル曲「ガレージの上のR&Rバンド」 一番のモテ期だった気がする ただバンドをやっている自分を見て 好意を寄せられても違うなと思った バンドをしていない時はただのバイトに明け暮れた 高校生だったから バンドマン目線のそういう女子には興味がなかったから 冷たい感じだったかも 本当にこの時期がこれまでで一番楽しかった。 高校生の頃はたくさん恋をしたが 自分が不器用だったので自分が好きだった人からは つきあえてもすぐにフラれた 人を好きになることに迷走し始めて 最終的に好きになる事はやめて なんとなくという感情で奥手���過ごしていった そのせいか、他校の女子からゲイだとウワサされる事もあった なぜそうなるか不思議だったけど 当時は楽しければなんでもよかった
1993年 一人暮らしを始める やっと自由になった気がした 2年間ぐらいは金が無くて 通帳の残高は毎月マイナス50万 カツカツ生活 家賃と車のローンがきつかった 1996年7月から 2003年7月の 7年間は茨城県と千葉県の県境 利根川の近くに住んでいた この界隈を走るタクシー運転手の 態度は本当にムカつくから こっちも態度悪く乗ると 気分の悪さはお互いさまになる 関東平野は景色が無く ここでの生活は落ち着かなかった 食文化も人も気候も水も 肌に合わなかった 特にうどんの汁が濃いだけのシンプルな味は げんなりさせてもらった ただ寺原駅近くの「ふる川」はよく通った とくにカレーめちゃくちゃ美味かった この「ふる川」は今もやっている 当時はお店の小学生の女の子が手伝っていた 夫婦だけでやっていて 週3回ぐらい夕飯でお世話になった 「さば定食」もよく���べた気がする
1997年から パソコンをミドリ電化で38万で購入して 作詞やネットに興味を持つ まどみちお詩集を読みだす 作詞に近い詩を書き始める 「Kマーホ」という名で 詩を書き始める 目標を300篇と決めて 詩を思いついたら メモをつけるようになる 週末は家に引きこもり 一日中、音楽を聴きながら パソコンがあるのに まだワープロで詩を清書していた
1998年から2002年まで 「Kマーホ」の名で 詩に団体に参加したり 詩の賞に応募したり 詩集を自費出版したり この当時参加していた詩の団体には もうドロドロとした 詩を書く人や あまりにも読み解けない詩や 暴力的な人や いい人もいたけど 自分とは全然目指している方向が 違うので2年目ぐらいで辞めた それからは詩の団体に興味は無くなった それから 自費出版した詩集を 全国の小中学校や 全国の図書館へ寄贈して 活動を休止 理由は2000年に結婚してから 集中して詩を書く時間が無くなってきたから 2002年に2つの詩集を出版して 詩の事は全部段ボール箱へ入れた
2003年から2019年まで 育児に重点を置いて生活をする この時期は友達とも連絡を 切っていたので のちに死亡説や宗教説が出ていたらしい 2003年7月から 現在は静岡県在住 もう20年以上住んでいる
2019年 るんぺんパリ【RunPenParis】の名で 詩を書き始める SNSでの詩の発信を始める るんぺんパリ【RunPenParis】とは フランスはパリの街を ぺんを持って 走るという意味から 【RunPenParis】ができた 1973年8月1日生まれ(もう51歳) しし座 O型 右利き 詩・詩集・ことばをデザイン アート・写真・小説・ペン画 松尾芭蕉の生家がある伊賀市で 十代までを過ごし 俳句が幼少期から 身近に存在していた 二十代から詩を書き始めて 「Kマーホ」名で活動(1999-2002) 詩集6冊を出版して活動休止
その後 松尾芭蕉の俳句のような シンプルな言葉遊びを 詩で出来ないかと考えていた中で 令和元年(2019)に 「るんぺんパリ【RunPenParis】」の名で 活動を再開 SNSに140文字に 言葉をデザインした詩 「140文字詩」を 毎日投稿する活動を始める 2023年9月に140文字詩が 1200作品に到達した事で 「140文字詩」を全国へ さらに世界へと 俳句のように広く知られる 存在になって欲しい ◆るんぺんパリ【RunPenParis】作品一覧 【2023年】Amazonで販売 2023/12/27第2フォト集「ほちきす それでは あかんで」 2023/12/2 第1フォト集「とめても ええか ほちきすで」 2023/11/23 第16詩集「もあいの ねごとを よみとる」 2023/9/16 第15詩集「さんもじ もしくは よんもじ」 2023/9/9 第14詩集「のこりの あぶらは わるもの」 2023/9/2 第13詩集「あそびも しごとも たいふう」 2023/8/26 第12詩集「かいてきな しつどに おぼれる」 【2022年】Amazonで販売 2022/12/6 第11詩集「やくそくは よなかの おひるに」 2022/11/3 第10詩集「みさんがの ともだちの たまんご」 2022/10/7 第9詩集「くうきと さんその かつさんど」 2022/9/3 第8詩集「さついを こめた いもけんぴ」 2022/8/7 アート作品集「やさいに つめる にくえらび」 2022/2/14 アート作品集「よなかに ひかる かみぶくろ」 2022/1/1 第7詩集「みかんの むくちな きもち」 【2021年】Amazonで販売 2021/9/8 第6詩集「そんな ことばは さよなら」 2021/8/3 第5詩集「あさに おくれた なんて」 2021/6/5 第4詩集「すいかの たねの ちょうこく」 2021/5/31 第3詩集「たんぽぽの たまご ひとつで」 【2020年】Amazonで販売 2020/7/27 第2詩集「こよい こよりの そらから」 2020/3/2 詩小説「すきから あいへ おやすみ」 【2019年】Amazonで販売 2019/7/21 第1 詩集「ところで あした あいてる」 ◆Kマーホ 作品一覧(1999-2002) 【2002年】 2002/4/30 第6詩集「眠立体(ねむりったい)」 2002/4/4 第5詩集「コールサック」 【2000年】 2000/7/31 第4詩集「マガサス星人」 2000/1/31 第3詩集「おしりとサドルが あいますか」 【1999年】 1999/8/1 第2詩集「テレビジョン」 1999/5/1 第1詩集「トイレの閃き(ひらめき)」 【受賞】 2001年 詩「眠立体(ねむりったい)」第6回トワイライト文学賞 2000年 詩「永遠の親友」信越郵政局長賞 1999年 詩「トイレの閃き(ひらめき)」第1回万有賞 1998年 作詞「地球のウラハラ」第31回日本作詞大賞新人賞候補ノミネート
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longgoodbye1992 · 1 year ago
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田園の中の喫茶店にて
最近単発のバイトに中々入れず、退屈な日々を過ごしている。
前のようにパチスロに行く気もなくなり、秋が深まる山やら滝やらに行っては数枚の写真を撮って帰る。
普段カフェインを控えているが、温かい珈琲が美味しい季節になったから、前から気になっていたカフェを周り始めた。
今日来たところは木曜から土曜までしか営業していない、海の側から少し山に入った田園地帯の真ん中にある喫茶店だ。
古民家のような外見から中に入ると立派な梁がある。ピアノやギター、コントラバスまであって、音楽イベントをやっていると聞いた。
オリジナルの珈琲を頼む。
客は自分ひとりで、お店の人も一人だった。
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窓際のいい席に座れた。文庫本を開いてたまに外を見るというのを繰り返す。
すると車が店の前に止まり、女性が一人店の中に入ってきた。
予約していた人なのだろうか、店主は女性の顔を見ると豆を挽き始めた。
香ばしい香りが店内に広がる。
読んでいた桜木紫乃の短編小説にいいアクセントをくれる。
七、八分くらいしてそれが出来上がったようで、女性は袋を持って会釈しながら店を出た。
それから五分ほどして、店主が申し訳無さそうに、珈琲カップを持ってきた。
「大変お待たせしました」
「いえいえ」
「エチオピアです」
「ありがとうございます」
もしこれが町中にあるチェーン店のコーヒーショップならクレームを入れる人もいるだろう。
でもここは時がゆっくり進む田んぼの真ん中の喫茶店。早さなんか求めてはいない。
大人の例えをするならば、メイクをしている相手を待っている時間と同じで、完全に相手が美しい状態で出てくるのはどれだけ待ってもいい。
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珈琲を一口飲む。取っ手が無いタイプだから少し指が熱かったがそれもいい。
あっさりした飲み口だがコクがある。苦味は程々で酸味はあとに少し残るくらい。バランスの良い味で、毎日飲むのにはうってつけの味だった。
小説を読み終えて文章を書く。
聞こえるのは少し前にオーダーした珈琲牛乳を作る音と外にいるカラスの声。
そういえば、と思い出したのは自分の誕生日と一ヶ月違いで大学の同期だった香菜の事。今日がその誕生日だったのをスマートフォンの日付を見て思い出した。二年前くらいに突然泣きながら電話があって以来、たまにやり取りをする。
香菜とは色々あった。大学に入って最初に仲良くなった女の子が香菜で、初めて女の子の部屋に泊まったのも彼女の部屋だ。不思議なものでそんな関係だったにも関わらず、ある時期から互いを嫌うようになって口も聞かなければ目も合わせなくなった。
だから泣きながら電話してきたのは何故なのかわからなかったが、それをすんなり受け止めて泣き止むまで話を聞き続けた自分もどうしてなのかわからない。
とりあえず誕生日メッセージを送っておいた。
珈琲牛乳がテーブルに置かれる。
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昔、母親が作ってくれたような優しい甘さ。
ミルクの膜があってそれをスプーンですくって食べるのが好きだ。
村上春樹の短編を読む。三分で読み終わるくらいあっさりしたものだが、村上春樹の色が確かにそこにあって、純粋にさすがだなと思った。
まだ外でカラスが鳴いている。洗い物をする店主の息遣いと厨房の奥で流れるピアノの音楽が微かに背中越しに聞こえる。
香菜から返信が届く。
お��と今度公開される映画の監督を務めた事を報告してきた。
おめでとう。さすがだね。と返した。香菜はずっと優秀だった。いや、人に評価されるのが得意だった。作った作品を面白いと思ったことはないが、教員や審査員たちに認められる物を多く作っていた。 
反対に俺は落ちこぼれのような物で、自分主演のハードボイルド作品を作ったり、クドカンもどきの恋愛コメディを書いたりしては、不評を買っていた。
そんな二人が今こうして連絡を取り合ってるのを同期が聞いたら驚くだろう。
そんな事を考えていたら珈琲牛乳が温くなってしまった。
閉店時間も近い。
家に帰りたくない。
ずっとこんな風にどこかの店の片隅で本を読んだり下手な文章を書いたり誰かと話をしていたい。
窓の外の田んぼからは、稲のひこばえが大きく育っている。もう秋も深いというのに元気だ。
店にあるアコースティックギターを弾きたいなと思ったが、恥ずかしいので店主に言えないまま店を去る。
夕飯なのか夜の部の仕込みなのかコンソメスープの香りがした。
家の今夜の晩御飯はヒレカツだ。
今日もまた酒を飲んで睡眠薬を一錠多めに飲んで寝るのだろう。最近上手く眠れない。
明日は面接。
帰りにまた寄ろうかな。
この田園の中の喫茶店に。
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shredderwastesnow · 1 year ago
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クィアたちのZINE交換【後編】
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前回の記事に書いたが、ZINE交換会で、私は7冊のZINEをいただいた。 今回の後編では、それぞれを読んだ感想をまとめてみる。
※作者がセクシュアリティをどの程度オープンにしているか分からないため、ZINEの作者名は伏せています。 ※オンラインで公開・販売されているものについては、末尾にリンクを貼っています。
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■「ノンバイナリーがわからない」というテーマ詩またはエッセイ シンプルな紙面から、生きているだけで「男/女」と申告させる社会への失望が伝わってくる。これまで深く知る機会のなかった生きづらさに気付かされる。 「お兄さん」「お姉さん」という呼びかけも、時として相手のメンタルを削ることを学んだ。会話の端々で���知らず知らずのうちに相手を「男/女」のカテゴリーに当てはめていたかもしれない……と怖くなる。
「男/女」のあわいにいる人と同じ社会に生きているのだと、もっと意識して生活しなければと思う。 そして、無意味な性別の振り分けをなくす方向に社会を変えることも必要だ。当事者を死に追いやるレベルの苛烈なトランスヘイトが実際に起きている今、一層強く感じる。 シスジェンダーの自分には、まだまだ見えていないことがあると気付かせてもらえた一冊。
■YOGA HAMSTER STAMP ヨガのポーズを、素朴なハム��ターのイラストと共に解説するZINE。 モフモフしたハムスターが、1ページごとに「チャイルドポーズ」「猫のポーズ」などを決めている。手足が短いなりに頑張っていて可愛い。
様々な研究で、クィアが精神を病む率は、そうでない人よりも高いことが分かっている。 体をほぐし、リラックスする時間を意識的に取ることも、クィアとして豊かに生きる上では大事だなと認識した。いや……いっそハムスター飼う?
■LIFE LIFE LIFE vol.3 そうだ、京都行こう 写真が趣味の6人(Gender Identityは男性寄りと思われる)が、京都で撮った作品をまとめたZINE。 作品と共に、撮影エピソードも載っている。歴史ある町並みや自然の佇まい、旅の興奮が伝わってくる。
ZINE作りに参加した6人のうち、3人は一緒に撮影旅行をしたそう。 1人では挑戦しづらい着付け体験に連れ立って行き、着物姿で街を散策しながらお互いを撮り合う。スーパーで食材を買い、airbnbの宿で一緒に料理をする。朝は古い喫茶店でモーニングを楽しみ、香り高いコーヒーを優雅に味わう。 エッセイパートで若者たちの予測不能な旅の面白さを追体験しながら、友達が家庭を持ってしまった今はこんな旅行もしづらくなった……と少し切なさもよぎる。
なお、この3人のうちの1人が、旅先で気分が落ち込んでしまったときに2人がそっとしておいてくれて嬉しかったと書いており、印象に残った。 自分が相手より優位に立っていることをアピールしたり、キャバクラなどの空間で女性にケアしてもらいながら親睦を深めたりする「ホモソーシャル」なノリではなく、お互いに褒め合ったりケアし合ったりする友情の育み方が、読んでいて気持ちよかった。 作者のクィアネスについては特に触れられていなかったが、シス���テロ男性らしさを要求されないコミュニティが、作者の精神を支えているのかもしれない。
■Q&Q スモールトークが苦手なわたしのための質問カンペZINE A6版の手に収まるサイズ感と、ポップなイラスト、ドミノピザの箱のような色使いが可愛い。 イベントで初対面の人と実のある対話ができるようにという心遣いから、各ページに「今日はどうしてこちらへ?」「今の社会に足りないものはなんだと思いますか?」などの質問が並び、読者(ユーザー?)はページを指差したりめくったりして会話を進めるという仕組み。便利!
趣味や好きなカルチャーに関する比較的軽い質問もあれば、「どんなジェンダーの相手とでも、友情は成り立つと思いますか?」「自分の力で社会は変えられると思いますか?これまでに何か変えられた経験はありますか?」など、ぱっと答えられないような深い質問もある。
後ろの方には、作者が推している海外ドラマや本などの紹介も付いていて、世界が広がる。 最近はセクシュアリティの問題を扱った作品の数が増えて嬉しい反面、作り手側に深い理解や考察のない作品は観ても傷つくだけなのでうかつに手を出せないという現実もある。 セクシュアリティについて日々真剣に考えている人から、口コミで良作を教えてもらえるのは有難い。
読んだのがイベントから帰った後だったので、作者の方と会場でこれを使って喋れたら更によかったかも。次回に期待。
★おまけ★ 「どんなジェンダーの相手とでも友情は成り立つか」について: 友達になれないと感じるジェンダーの人は思い浮かばないが、テレビに出ているゲイやトランスジェンダー(ドラァグクイーン)に時折見受けられる「自由=性的に奔放」という考え方は苦手だなと思う。 タレントの恋愛相談に「積極的にどんどん行っちゃいなさいよ!そうやって経験を積んで人は大人になるんだから~」と答えるオネエ言葉の人たちは、恋愛やセックスをしない自由という発想がなさそうなので、友達になれる気がしない。知り合い止まりにしたい。 でも、あの人たちも、テレビが作り上げたステレオタイプを演じさせられているのかもしれない……どうなんだろう。 ドラァグクイーンでも文化人寄りのヴィヴィアン佐藤さんあたりは、恋愛相談に対してもっと深みのある言葉を返すのではないかと思う。
■アセクシュアルである私がどのようにしてサトシに救われ、今回の件でどのようなことを考えたか 2022年の冬、25年もの期間にわたって放送されてきたアニメ版ポケットモンスター(以下「アニポケ」)の主人公が、次のシーズンからサトシではなくなることが発表された。 このニュースは、アニポケのオタクであり、ア���クシュアルでアロマンティック傾向のある作者にとって、人生を揺るがす出来事だった。
作者は、小学校時代から自身のセクシュアリティを自覚し、友人の恋バナについてゆけず疎外感を味わってきたという。 恋愛に無頓着でありつつポケモンバトルに魂を燃やし、そのまっすぐな生き方で人々に愛されるサトシの姿は、作者にとって救いだった。 脚本を書いた人は意図していなかったかもしれないが、テレビの前でアニポケを観ていた一人の小学生は、恋愛がなくても充実した人生を送ることができるというメッセージを受け取ったのだ。
主人公の少年が戦いを通じて成長するストーリーの少年向けアニメでは、多くの場合、サイドストーリーとして恋愛が描かれる。 「るろうに剣心」「NARUTO」「鬼滅の刃」など、主人公と女性キャラクターのカップルをぱっと思い浮かべられる作品は多い。 これらの恋愛は基本的に異性愛であり、同性カップルは登場しない。ほとんどの少年向けアニメの世界観は、シスへテロ恋愛規範に基づいていると言えるだろう。 こういった状況にあって、物語に恋愛を持ち込まないアニポケは、作者にとって抵抗なく楽しめる希有な作品だった。 サトシに好意を持つ女性キャラクターが登場しても、サトシにはぴんと来ず、「そんなことよりバトルしようぜ!」という態度を取る。そして、周囲はそんなサトシを責めたり馬鹿にしたりせず、「まあサトシだからね」と受け入れる。 こういった物語に触れることで、恋愛感情の湧かない作者は、自分自身も肯定されたと感じていた。
しかし、サトシが主人公のアニポケは、もう制作されない。作者の心の支えが、一つ失われてしまうのだ。
そして作者が危惧しているのは、「NARUTO」→「BORUTO」のような続編への移行だ。 「NARUTO」の続編である「BORUTO」は、「NARUTO」の主人公うずまきナルトとヒナタの息子が主人公。 この展開によって、主人公が異性と結婚して家庭を持つ=ハッピーエンド、という原作者と制作者の世界観が鮮明になった。 もし、同じように次期アニポケの主人公がサトシの子供になってしまったら――それはつまり、制作者の中に、「バトルに熱中していた少年も、大きくなれば異性を好きになって恋愛→結婚・セックスするのが当たり前」という考え方があることを意味する。 これまでアロマンティックやアセクシュアルを肯定する存在だったサトシが、シスへテロ恋愛の模範として再定義されてしまうことを想像し、作者は何度も泣いたという。 やり場のない不安を整理すべく、このZINEが作られた。
このZINEが突きつけてくるのは、恋愛や性愛のない人生を肯定してくれる物語の少なさだ。 純文学などの中には探せばあると思うが(谷崎潤一郎「細雪」とか)、沢山の人が楽しむアニメや漫画などのポップカルチャーの中に、主人公が恋愛なしで満たされている作品を見つけるのは難しい。 2022年、主人公がアロマンティック・アセクシュアルのドラマ「恋せぬふたり」がNHKで放送され、話題を呼んだ。 このような、恋愛に縛られない幸せの形を提示できる物語が、もっと作られてほしい。 そして、私も何か書けるかな……。
https://note.com/ichijosayaka_59/n/n93046e8a589f
■2306 最悪のプライド月間を、なんとかやり過ごすZINE 1968年にアメリカで起こったクィアによる反差別運動(通称「ストーンウォールの蜂起」「ストーンウォール事件」)にちなみ、6月は「プライド月間」とされている。 今年の6月も、世界各地でセクシュアルマイノリティへの理解を深めるキャンペーンやイベントが行われた。 日本でもこうした取り組みは盛り上がりを見せたが、一方でLGBT理解増進法案が保守勢力によって骨抜きにされるなど、国や社会によるクィアへの抑圧が鮮明になるような出来事もあり、国内のクィアにとっては希望を感じづらい1ヶ月となってしまった。
このZINEには、ゲイであり鬱療養中の作者がこの6月をどう過ごし、何を考えたかが記録されている。文章の合間にゆるい漫画や犬の写真が配置されているので、深刻な内容があってもそこまで肩肘張らずに読めて有難い。
鬱によって思い通りに動かない身体。過去に受けた性被害のトラウマ。 反差別というメッセージが限りなく薄められたLGBT理解増進法案や、SNSでのトランスバッシング。 彼氏が両親の留守中に犬の世話をするため実家に帰ることになり、こっそり同行させてもらうという楽しいイベント。 彼氏が両親にカミングアウトしていないため、表向きは友人を装わなければならない現実。 彼氏と犬のユズちゃんと共に過ごした穏やかな時間。 無職である後ろめたさ。梅雨時の湿気。 その時々の作者の感情が、グラデーションになって迫ってくる。
二人と一匹の間に流れる温かい空気を感じながら、二人が堂々と一緒に暮らせないことを悔しく思う。 また、病気などの理由で一日八時間労働が難しい人が社会から零れ落ちてゆくような現状も、もっと改善できないものかと感じた。 (「Marriage for All」に署名し、選挙の時も人権意識のありそうな人に投票するようにはしているが、まだ足りないんだろうな……。) 一応、作者が欲しいものリストを公開した時に、応援を込めて1品ポチッとした。まだ足りないだろうけど。
※「はじめに」のみ公開 https://nigenige2020108.hatenadiary.jp/entry/2023/06/30/090000
■恋愛も結婚もセックスもしたくない人がいるんです アロマンティック・アセクシュアルである作者が、自身のこれまでの人生と現状、将来のビジョンをエッセイ漫画���したZINE。
作者は30代で、性自認は女性。アロマンティック・アセクシュアルでありつつ、BLが好きで百合も読む「腐女子」。 自分が恋愛や性愛の当事者になりたくはないが、フィクションの恋愛や性愛は読者として楽しめる、ということになる。
恋愛を経ての結婚をする気はないが、何かあったときに助け合える人がいてほしい気持ちもあり、いわゆる「友情結婚」にも興味がある。 助け合うことと恋愛・血縁が分かちがたく結びついている現代社会では、恋愛感情や性欲がなかったり少なかったりすると孤立しがちだな……と改めて認識する。 「恋愛経験がない/少ない=人間的に未熟」というバイアスに苦しめられるくだりは、共感しかなかった。
平日は金融機関で働き、週末にオタ活を楽しむ作者の人生は、ちゃんと充実している。 変わるべきは、「人生には恋愛と性愛があるべき」という価値観を振りかざし、無駄なコンプレックスを味わわせる世間の側だろう。 恋愛・性愛のない豊かな人生はあり得るという希望を見せてくれる、爽やかな読後感のZINEだった。
※8/11時点でこのZINEは完売、続編は購入可能 https://hinotoya-akari.booth.pm/
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こうして感想を並べてみると、作者7人のセクシュアリティと抱えている事情が千差万別であることに、改めて驚く。 本やウェブで「LGBTQ+とは?」みたいな解説を読んだだけでは絶対に見えてこない現実と実感が、それぞれのZINEから生々しく伝わってくる。
社会がカテゴライズした性別や恋愛・性愛規範に自分を無理矢理当てはめて解釈しようとすると、どこかで無理が生じる。 クィアはそうでない人より無理をしなければならないが、自分がクィアだと明確に認識していない人も、実は無理をしていることがあるのではないかと思う。 (「性自認が男なのにメイクしたいと思うのは変かな?」「恋人との時間より友達との時間が楽しいと思う私は間違ってるのかな?」といったように。)
既存の枠組みに囚われずに自分のセクシュアリティを語ることは、社会や権力の都合によって奪われた自分の一部を取り戻し、自分の生を自分に合う形にカスタマイズする第一歩なのかもしれない。
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nuthmique · 5 months ago
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『ヌトミック寄席 夏』プログラムノート
『ヌトミック寄席 夏』は、各回三本のパフォーマンスからなる公演です。全回共通のヌトミックの作品2つに加え、日替わりでゲストによる演目が披露されます。
どの回でも上演するヌトミックの演目『わたしは薬売り』と『ウルトラトリップストーリー』について、作品が生まれた経緯を紹介できればと思います。
執筆:額田大志
『わたしは薬売り』
口上語り+歌謡ショーを組み合わせた「現代の薬」を巡る作品です。初演は2022年の秋となり、今回の上演場所にもほど近い「千住ほんちょう商店街」の薬局の前で披露しました。私と出演者の一人である稲継美保さんは、共に東京藝術大学の同じ学科の卒業生です。大学から企画をもらい、どうしようかな……と思って、思い切って先輩の稲継さんに声をかけました。
何度か北千住のカフェでお喋りしたり、大学の繋がりで足立区役所の方とお話しする中で「なんだか、ビヨンセみたいな作品にしたいね」と盛り上がったのを覚えてます。「誰かをエンパワーメントしたいね」とも。でも、それは誰なんだろう。作品が、そんな漠然としたイメージからはじ���ることは、よくあります。
とりあえず、商店街での上演は決まっていたので「商店街のCD屋さんの前で歌っている地元の歌手」を想像しました。今ではほとんど見ないですが、私の世代くらいまでは、CD屋の前でミニライブをする演歌歌手、という不思議な共通認識がある気がします。恐らくは昭和の名残でしょうか。サザエさんやちびまる子ちゃんのアニメでも、そういう風景を見たような、ぼんやりとした記憶もあります。
歌うことはやりたいと思ったものの、では「何を歌うか」。もう一捻りしないと作品にはならないだろうと思い悩んでいるとき、稲継さんから漢方薬の話を聞きました。厳密には「アートは漢方薬のようなものだ」という話です。「アート」という言葉の定義は広く、美術だけを指すこともあれば、音楽や舞台も含む芸術全般を指すこと、さらにはよりカジュアルに表現全般を指すこともあります。テレビや広告、街づくりの文脈で「アート」を使う場合は、表現全般を示すことが多く、ここが少し曲者です。どういう「アート」を示しているのかで、色々な齟齬が生まれてしまうことも多々あります。
「アートによる効果」のような文言は、日々様々なメディアで語られています。しかし、実際に演劇を作っている身からすると、そんなに効果があるのかな、と思うこともあります。いや、もちろん、効果があると言い切ることは大事なのですが、それが市販薬のような即効性と均一性を持った効能を期待されると、正直難しいのではないかとも思います。ただ、市販薬にはなれないけど、漢方薬にはなれるかもしれない。その人に合わせた調合がある。もしかしたら効かないかもしれない。でも、あるときには自分だけの薬に出会うことができる。そんな不確実性とともに存在するのであれば、「アートによる効果」も、もしかしたらあるのではないか……。そんなことでしょうか。ちなみにこの話は、稲継さんが長島確さんから聞いたのを、さらに私が聞いて解釈した形なので、本来、長島さんが伝えたかった意味とはちょっと異なるかもしれません。
ただ、そのとき、この話を聞いて考えたことが『わたしは薬売り』へと繋がったことは事実です。そこには、演劇の可能性を定義し直すような、ある種の開き直りもあったような気もします。ある薬売りが街へ訪れ、商店街の思い出を語り、歌って踊る。そんな作品です。歌って踊る、という古来からの演劇の魅力も詰まっている上演となっています。「誰をエンパワーメントしようか」という大きな問いは、いつの間にか消えていました。そうしたことは、本当の歌手に任せて、『わたしは薬売り』は別の道を歩むことにしたのです。
////////////////////////////// 『わたしは薬売り』 作・演出・音楽:額田大志 出演:稲継美保/原田つむぎ(ダブルキャスト)    額田大志、深澤しほ(北千住公演のみ)、長沼航(国見町公演のみ) 振付:酒井幸菜 作詞:稲継美保、原田つむぎ //////////////////////////////
『ウルトラトリップストーリー』
夏の怪談話が、何度も何度も嘘と本当を繰り返して、どこか遠くの世界へと��り変わっていく、そんな作品です。ヌトミックの長沼航をメインキャストに迎えた新作になります。
何を作ろうか悩んでいるときに、アキ・カウリスマキの『枯葉』をみて、あぁ、こういう作品をつくってみたいと思いました。こういう作品とは、カウリスマキの要素というよりは、もっと純粋に映画的である、ということでしょうか。専門的な手法の名前があるのかもしれませんが、例えば前後の脈絡と関係なく、急に列車が走るシーンが挿入されるような。予期せぬ映像が挿入されることで前後のイメージが変わる……そんな、映像だからこそ許された飛躍を、演劇でどうやったらカッコよくできるだろう、といった感じです。カッコよく、が重要で、演劇の生々しさに対して、カウリスマキの極限まで洗練された美意識に強く惹かれたのかもしれません。
そんな話を長沼くんと渋谷の喫茶店で話している中で、もう一つ、人称のことも気になり始めました。話している人がいつの間にか変わったり、一人称だったのが三人称に移り変わるのは、現代演劇ではもはや使い古された手法ですが、なんでしょう、手法ではなく、それをもっと感覚的にできないか。観客の想像や体験を変えていく装置ではなく、もっと何者かわからない存在が、人称を目まぐるしく変えていくことで舞台上に存在できないか。
何者かわからない存在は、演劇にとってとても重要で、その存在が劇を躍進させたり、ときに混乱させたりもします。『わたしは薬売り』は、そうした曖昧さを意図的になくしている作品ですが、『ウルトラトリップストーリー』は、できるだけ混乱を歓迎していく上演にしたいと思いました。そして、この混乱から解放される快楽はまさに「ストーリー」的であるとも思います。ある人物の正体がわかる、意図がわかる、謎が解明される。その答えを知る快楽が「ストーリー」が演劇に求められる理由なんだろうな……と、恐らく物語をつくるタイプの作家だったら誰もが感覚的にわかっていることを、今更ながらに感じました。
ヌトミックでは珍しい、しっかりとした物語が存在する作品になるので、あまり内容の多くは語れないのですが、稽古場の作業は普段と変わらず、一言で表すと「共感を疑う作業」を行っています。「共感をしない/させない」のではなく、常に疑い続けている状態でしょうか。決して「共感して欲しくない」のではなく、共感してくれたらそれはそれで嬉しいです。ただ共感するということのハードルは相当高いと思っていて、「共感を求める」上演は、結果的に「共感を遠ざける」ものであると感じます。自分だけわからないと、なんか冷めちゃう、ということかもしれません。パフォーマーの家族や熱心なファンであれば、そうした思い入れは比較的得やすいと思いますが、あくまで演技として、作品と観客の平等性を保ちつつ、上演だけで伝える、その距離感と質のことを稽古場ではずっと考えています。
長沼くんと日々稽古を続けていて、これを書いている7月10日は、はじめて通しを行った日でした。少し新しい手法を試していることもあり、演出の自分も心配ではあったのですが、通しを見てこれはいける、と前向きな気持ちに変わりました。そ���な気持ちになれたからこそ、こうした紹介文を書けているとも思います。上演時間は寄席の中でも一番長い、40分くらいになりそうです。
『ヌトミック寄席 夏』は、ダブルキャストによる再演、ゲストパフォーマー、新作演目と盛りだくさんの公演です。屋外と屋内を行き来する、近年の野外劇の活動で思いついた構成もあったり、国見町公演では屋台がでたり、とにかくいろんなやってみよう、を詰め込んでます。やってみよう、だったことが作品として届いていく、その時間を一緒に体験してもらえたら幸いです。ぜひ、ご来場をお待ちしています。
////////////////////////////// 『ウルトラトリップストーリー』 作・演出・音楽:額田大志 出演:長沼航、稲継美保 //////////////////////////////
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a2cg · 7 months ago
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同じ名前と私
木村拓哉さんといえば俳優、歌手として有名ですが漢字が一文字違うけど読み方が全く一緒の木村拓也さんはフジテレビのアナウンサーとして活躍されていますね。
同じ名前と言えばインターホンで有名なアイホン株式会社は世界的に有名な企業のスマホより先に商標登録をしてたので毎年約1.5億円のロイヤリティを受け取っていますね。
食品の分野でも明治のアイスとエースコックのカップラーメンはどちらも「スーパーカップ」の名前を冠していますね。
そして自分と同じ漢字と読み方をする芸人のロンドンブーツの淳さんはかつてエースコック「スーパーカップ」でこちらを短く連呼していましたね。
というわけで本日のランチは #豚キムチピラフ を頂きに #STUDIOWEST #スタジオウエスト です。
何気に入った店がかなりの自分好みなので、同僚を誘って短期間のうちにまたやって来ました。昼なのに少し薄暗くてタバコが吸えるのが夜の大人の雰囲気を出しています。
遅い時間のランチでも程よい混み具合で12分ほどでやって来ました。半熟の目玉焼きが乗ったビジュアルが美しい。そして早速 #ピラフ を頂きます。
自分が自宅で作るものとは全く違うピリ辛の味わいは、酸味と旨みとのバランスが絶妙です。この店で定番の漬物が端っこの方に必ずあるのがいいですね。
食べ進める中で途中で半熟卵を割って優しい味わいを加えて楽しみながらスープでホッとする感じもまたいいですね。
最後にコーヒーまでついて千円でお釣りが来るのは本当にありがたい。この店のメニューを全制覇するべく、また近いうちにやって来ます。
住所を記すと東京都台東区元浅草3-6-1 1Fです。
#新御徒町ランチ #新御徒町和食 #新御徒町定食 #新御徒町喫茶店 #新御徒純喫茶 #新御徒町グルメ #新御徒町スナック #とa2cg
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lunahoshisolar · 8 months ago
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弦巻マキと私が怪談をする理由
「モカちゃんだよね?帰国子女でイギリス育ちって、マジ?」
転入初日の転校生の私の周りはきっとそういうセリフで溢れかえるのであろう。宮舞モカは、脳内で同じ景色のイメージを繰り返した。「モカ」という、自身の本名で弄られることもあるかもしれないが、その時は、「モカちゃん、モカ好きだったり?」と意地悪く聞かれてもこう答えるつもりだ、「まあ、実は」。
キャラ付けは、唐突な理由であったとしても、やぶさかではないのだ。
宮舞モカはいわゆる「陰キャ」だ。陰気なキャラ、陰の気を纏うキャラ、陰気な雰囲気なキャラ、陰険不粋支離滅裂……自分をそのように定義してきたのはモカ自身であった。
もしモカの守る強い自我が壊れるとするなら、陰を圧する程の陽気を身に纏った「陽キャ」によるものである、とはモカにとっては自明の理であった。陽の気を圧倒する陰の気で武装すればモカの自我は守られる。だから、モカは「陽キャ」に対抗できるだけの陰の気を使い、陰気に陰で人目につかないところで論理を講じれば良いだけだった。
それがモカの考え得る「最適の生存戦略」であった。モカは生き残らねばならなかった。
情報収集のためにモカは引っ越したばかりの土地で一人散策をした。
一人行動が肝で、これは「学校で一人で行動していても猫好きな自分は気質が猫的であるから」と上手く納得してもらうために、考えた設定だった。
母がイギリスで可愛がってた野良の黒猫は、その為に「モカの唯一の親友なのだ」とモカは母にわがままを言い、日本に連れ帰ってきてもらった。モカの唐突な強い自我に驚いて母親はもちろん、快諾した。
しかしもちろん、これは嘘だった。イギリスの話を聞かれたら、猫といたから寂しくなくて、友達���居ないんだとか、居なくても平気とか、自分の話を避けたくて作った設定だったのだ。別に猫が居たから友達を作らなかったんじゃなくて、アニメの話をする友達をネットでだけ作って、引きこもりを家族に心配させないためだけに家にいる趣味を作っていたら、こうなってしまったのである。
音楽を聴くのが好きだったわけじゃあない。黙っている言い訳が欲しかったのだ。ヘッドホンをつけて、下を向いていたい。しかし、そうやって快適に無挙動でいるために世界観を領域的に展開する完璧な選曲のプレイリストは、気付けば独自色が強く、自我を感じずに居られぬ趣味の様相を放ってしまった。ここまで蓄えた知識を、使わない陰キャではない。ネットDJを、始めた。ショート動画を投稿して、猫ミームに乗せた自分のニッチな趣味の、わかる人にはわかる感じがある、そういう音源を加速させたりノイズを入れたりした、ヤバい感じ、普通じゃない感じの音源がコメント欄で、「ヤバい」と賑わうのが、モカは爽快であった。
モカは承認欲求を醸造した。
一挙手一投足がキャラ立てしていなければならなかった。
それでないと全て夢が晴れてモカは現実が見える。嘘は少し真実が入っていて美化されていれば、趣味がいい表現方法になる。もしモカが、ただ単に英語を喋れるアニメオタクとバレてしまってはいけない。それをモカ自身も気づきたくないしモカが気付かなければ突っ込まれることもないだろう、だって陰キャだから。
そうやって、自我の強さを隠せぬまま、モカは新しい町の一角で寂れたカフェに入った。しかし、思ったより中が小綺麗であり、そこに予想外で慄いてから、顔涼しく自我論理を整理して気分を落ち着かせていた。ちなみにもちろん、モカを注文した。
気分が落ち着いてからモカは思い出す。時間差でジワジワ襲ってくる本当の問題はそのカフェモカを持ってきたのが金髪の少女だった事であり、しかも……
「(えっ……同じ制服なんだが……?)」
……モカのこれから通う、学校の制服を着ていた事であったのだ。
宮舞モカは、いわゆるハーフ、ではない。純日本人の「純ジャパ」であるから、「帰国子女」属性だった。
これはこれから通う学校で既に外国情緒枠が埋まっていて、しかもそれを外見で即捕捉出来てしまう「パッシブスキル」としての「外国情緒」枠である。宮舞モカ、彼女のように、「アクティブスキル」として、使う武器として、コマンドを押さないと発射されない「外国情緒」じゃない。ここまで来ると下位互換で呪いに近いのだ。「英語出来るマウント」で、押し通すしかないのだ。
しかしそれにはこのブロンドの少女が、英語ができるのかできないのかを判断しなきゃいけない。この日本で私以外に英語ができる人がそんなにいるわけないから、私が話しかけて判断しなきゃいけない。
ーーハードルが高すぎる……。それじゃあ、外見を。
「パッシブスキル」を盛るしか。それしかないのである。アニメ属性として、「海外育ちはエロくて無意識だ」なんてものがあるのだ。こいつは、使わない手は無いので、日本で「ドM」の象徴のチョーカーとか、日本育ちでは珍しい「谷間の露出」、そういう私が英国でもやってない格好を日本国でやることにした。
幸い髪も切って、インナーカラーを入れて(アニメでも流行ってる)、そうすれば、大人しくて怖く無いけど外国人的でかっこいい「私」が生まれ、金髪の子にも客だったのがバレず済む。今日起こったことは転生モノの小説の、転生前に突然起こるトラックの接触事故だったのだ。金のトラックに私は事故って、今、神の恩寵により理想の自分自身に生まれ変わったのだ。そういう流れで私の事前知識系チート人生が始まる。
……はずだったのだ。その少女は、私のクラスに居た。そして、帰国子女設定を盛り過ぎたせいで、陰キャ隠しのための「大人しいクール系」設定が化学反応を起こして、「日本語が苦手」だと先生に思われてしまった私は、クラスで唯一英語が出来るその少女の隣の席を任命されてしまった。そしてその少女にマシンガントークで英語で話され、私の「一目置かれる黒猫少女」という夢の学園生活は終わりを告げた。
ーー絶対今浮いてんじゃん。
ーー絶対怖がられたな。
もうキャラ変更が容易に出来なくて、脳内の自由が、アイデンティティの可変性が私からは消え去っていったと感じていた。思ってた流れではなく無意識に、「興味のなさそうな生返事をする無気力系無言威圧主人公」に私はなっていたのであった。
「日本語は、どれくらい出来る?今言ってること、わかるかなー?この後の授業とか、先生に相談する?あ、英語で言い直そう!えーっとねー」
「あ、えっと、弦巻、さん……だっけ、私、日本語出来るから……気を遣わないで、ね」
「うっわー!日本語ペラペラじゃーん!やばー!心配したの恥ずかしすぎる!みんな、モカちゃん日本語めっちゃうまい!」
ーー何故……
何故全てが、悪い方向へ行くんだ?「英語めっちゃペラペラ」の想定はしたが、「日本語めっちゃペラペラ」は想定せず、日本語のうまさで弄られるのも想定せずにいた。
「あはは……私、アニメ好きの陰キャですので〜……ははは……」
もうクソ喰らえで私は、自ら白旗を上げ、セルフハンディキャップという完全なる防御技を繰り出すに至った。セルフハンディキャップとは、自分自身の自我を守るために敢えて自分を「最初からできない奴」と定義して、自分や他人からの失望に先制して釘を刺す行為だ。
「マジで!?私、バンドやっててさー!アニソンめっちゃ弾いてるよー!ギュンギュンって、ムスタングでね!エレキギターなんだ!」と弦巻マキは金髪を振り乱して陽キャに語った。早口語りもこいつがやれば可愛く済むようだ。もう脳内にさえ私の居場所は無い。
「そうなんだ……なんか、すごいね、弦巻さん……私なんか、一人でネットでーー」
「あ、弦巻さんじゃなくってマキでいいよマキマキとかマッキーとか」
心が完全にポキリと折れた。三つの選択肢、多すぎる。私には何もわかることができない。
今、自分が猫だったら奇声をあげて飛び上がってそこら中にあるものにぶつかりまくり部屋を出ていた。本当に人間でよかったと思うし、もう黒猫女子なんてクソ喰らえと感じていた。人間万歳だ。
「じゃあ、マキ、さん、は……えと、沢山あるんだねえ、好きなこと……」
嫌味のつもりで言った。早口でうざい、と言うつもりで。弦巻マキは笑顔で頷いて、私は消えたかった。私が昔言われたことは、彼女にとっては褒め言葉に感じるのだ。私はやっぱり普通じゃ無いのだ。やはり私は新しい自我を創り出し、その中で完璧にキャラになり切って生きなきゃいけないのだ。
宮舞モカの肉体とキャラという棺桶に生きるアンデッドだ、私は。スクールカースト外の最下層で、人々に生かしてもらわなきゃいけない、精神的インプレゾンビなんだ。建物の中に生きている血肉の気配と音だけで駆けつけて必死に這い上がる腐乱死体だ。頭の中で一番大きな雑音の「弦巻マキ」に、本能で追い縋るしか私は出来なくなってしまっていた。
そんな風に、私は彼女の父親が営む「喫茶マキ」の常連になっていた。
放課後、隅っこで、店を手伝う弦巻マキの淹れたモカを飲み干し、おかわりを気付いて淹れてくれる弦巻マキとの無言の交流を「特別さ」の演出のために知らぬ顔で用意した。幸い、ノマドにオタク陰キャをさせてくれるだけの物質的優位性を私は確保出来ていて(スマホ、タブレット、ノートパソコン、ファイルのクラウド連携等)、私は���っと殻に篭ることができた。猫が懐く時のように、距離を置きながら空間を共有した。庇護欲に頼りたかったからだ。でも、弦巻マキは私を庇護しなかった。
「モカちゃ〜ん、今日も、閉店まで居てくれたね」
弦巻マキは笑顔で身を乗り出しながら、向かいに座る。これは、毎日の日課になった。彼女は、私が彼女のために閉店間際まで店にいると思っているらしい。そのポジティブな陽キャ思考の恩恵で私はほとんどの文脈を自分で作ること無しに受け身に築かれた、対等なる友情を享受した。
「うん……マキちゃんが居るから……えへへ……迷惑かなぁ……」
迷惑なわけがない。弦巻マキは、思っていたよりも、静かな時間を好むタイプだったからだ。
学校では明るく音楽や友達の話をし、ギターを練習して、時には歌ってから、家に帰る。父親のためと思われた喫茶店での手伝いは、むしろ自分のために行なっているようだった。コーヒーを淹れ、掃除をしながら、完全に「ここにいない」、空想の世界に旅立った虚な目をした弦巻マキを、そのうち地蔵のように意思なく座る宮舞モカに対して頻繁に見せるようになったからである。
そして、毎日毎日閉店後に自分の向かいに座る時、私に対して「何か」確認するような目線を向けることが増えていたのだ。
それが何かわからない。しかし、私にそれに同意する以外やることは無い。私は意思無く、彼女の意味のある目線に同意するように目を合わせ続けた。
……今思えば、猫同士がお互いの存在を確認し合う時にそうするようにだ。
「迷惑なわけないよ、私って……、学校での時が、全部の私じゃないし。それを見てる人がいると、ちょっと救われる、自分は普通じゃなくても居場所がありそうだから……なんちゃって。重いかも!」
どきり、とした、普通じゃない弦巻マキと言われると私もそうだと言われた気がした。
だから、私はそう言い、続けた。先に言って、認めちゃえばいいと思っていた。
「わかるよ。私も普通じゃない部分あるし、シャーロック・ホームズだってさ、普通じゃない……そう言う人が、普通じゃない視点だから普通じゃない事件を任されて」
シャーロック・ホームズが特段好きなわけじゃなかったが、その英国で一番愛された虚構の人物になれば、虚構の中に住む自分が愛せるきっかけになると思った。私は、自分を構成するもの全てが、消費され得る要素に格納されてなければ、安心して生きることは出来なくなった。
そして、シャーロック・ホームズを引用する私を弦巻マキはとても愛していた。引用する度に拡がる瞳孔を私は決して見逃しはしなかったし、それは私を安心させた。
「モカちゃん、詩人だよー!モカちゃんってシャーロック・ホームズ大好きだよね。流石、イギリスの帰国子女って感じ!私と違って、すっごい、頭いい感じする、教養っていうの?かな〜、うんうん」
また私は、安心した。私が持つものが弦巻マキに無い要素ならば、彼女は完全なる存在であるために私を必要とし続けるだろうと考える。
私が彼女を完全にする、ピースでなくてはならない。弦巻マキを構成する欠けたピースは、私が全て推理して突き止めねばならない。そして、それを全て合わせて、答え合わせをするのだ。今この時のように。犯人は、必ず全てを自白しなければならない。弦巻マキの罪は、私が一番知ることになる。
「それでさ、アーサー・コナン・ドイルって、すごいオカルティストだったっていうのもモカちゃん勿論知ってると思うんだけどさあ」
何?
「うん、そうだね、オカルトエンドの話とかあるしね」
心臓が早鐘を打つ。この入り方はなんだ?
「うんうんうん、そうそう!未知を探求して証明する人が、証明出来ない現象に対してこの世界以上の存在を認知して知覚してしまう、その在り方がすっごくいいと思うんだ!私の持論だけど……」
「わかるよ。私も、この世界がなんだよって思うし、さ……この世界の原理なんて、ぶっちゃけ超自然の前ではゴミカスに過ぎないしね、あはは」
「そうだよ!!」
えっ?弦巻マキは興奮している。私はこれが何かわかっていないが、彼女の呼吸、空気感、リズムを体の方が既にわかってしまっていた。
毎日毎日擦り合わされた充満された空気の密室で、私たちは重なり過ぎていた。
だから、口を突いて、彼女の求める事が体全体で勝手に出てきてしまっていた。私は言った。
「なんていうか、目に見えるものなんか全部虚で、全部幻想なんだよね。全部意味なんてないよね」
……弦巻マキの頬が紅潮してゆく。私は弦巻マキの何かのスイッチを押してしまったようだった。
金髪のエメラルドの瞳の、繊細で柔らかいマキ、頬の肉が幼さを感じさせる。
彼女の前で私は、彼女の肺を満たし続ける「空気」で居続けるしかない。彼女は大きく息を吸い言った。
「それって、本当そうだよねー!私も、たまに逃げ出したくなるの、私っていう存在から。でもね、私という存在って本当は儚くて……本当はすぐ消えちゃう、霧に映し出された幻想で、まやかしなんだって思うと救われるの。だから、この社会を生き抜くために私たちは、ぶっちゃけ非日常の真実に向き合い続けねばならない」
弦巻マキの本気の時だけ使うテナーの声が、私の鼓膜を揺らす。平衡感覚がおかしくなりそうであった。もし、私が猫だったなら、よぼよぼと足腰が不確定に揺れたであろう。
「モカちゃんって、猫ちゃんとしか仲良くないじゃん?特に黒猫って、不幸の象徴としてヨーロッパで狩られ続けたけど、私、それってモカちゃんがワトソンくんをすごく可愛がってる理由なんじゃないか?ってずっと思ってたの。自分を重ねるって言うのかな!?そして、それが今わかった、やっぱりそうだったんだ!すごいすごい!モカちゃんやっぱり詩人だ!詩は、オカルティストが暗号を隠す一番愛された手段だから!モカちゃんは、生き方がタロットカードでグノーシス的なのだ!」
金切り声を上げて、マキは大喜びした。マキの唐突なラップバトルに、私は加勢した。
「そうだよ!全ての生きとし生けるものの行為は霊的実現で、生命の樹を上に辿る知恵の道なのだ!」
もう弦巻マキは、ギターさえ必要としていない。ギュエェー!とギター顔負けのリフを喉から搾り出し、弦巻マキはのけぞり膝をついたのだ。ギターのムスタングは、彼女が社会的顔を保つための、彼女の身代わりで、ガワだったのだと思い知った。
もう彼女を止められる人はどこにも居ない。
マキは続けた。止まったらきっと、息が出来なくなって絶命する。
「私静電気すごい起こる体質でさぁ〜!たまに、静電気でビビッて髪の毛逆だっちゃってアンテナみたいになるんだ!妖気、感じてんのかな〜?人間はみんな体に電気が通ってるんだけど、霊もプラズマとか電気的エネルギーだって説があって、実際埃っぽいとこで出やすいらしいんだよね。だからモカちゃんもいつも埃っぽいの?」
「エッ、うんそうだよ当たり前じゃん!やっぱりその方がインスピレーション湧くから!チャンネル合うっていうのかな!すごいよね!」
はあー、と弦巻マキがため息をついた。これは私でも解るが絶対恍惚の吐息である。
「実はさ、モカちゃんといる時の方が静電気酷くなるんだよね」
前情報を元に弦巻マキの頭頂部に目をやると、やはり、毛が二本アンテナのように逆立っている。
嫌な予感がする。私はホラーは大の苦手なのだ。深夜に怖い話やスレを読み漁るのは自傷としてのホラー鑑賞なのに。
「これから毎日、うちで夜まで怖い話しよ!」
私は、完全に諦めた。
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harinezutaka · 1 year ago
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二年前日記45(2021年11/5〜11/11)
11月5日 夜中に目が覚めるようになった。トイレに行きたくなるからなのか、胎動のせいなのか、どちらもという気もする。本を読んで、もう一度寝てみたら眠れた。起きたらすっかり明るくなっていた。朝ごはんの準備をしてから軽く散歩する。特に用事もなかったので一日パジャマで過ごす。煩悩が暴走しがちだったので、出産前にこれだけはしたいことを書き出し、夫にもプレゼンした。結果、今週末は私の眼鏡を作りに行き、フレンチを食べに行くことになった。わーい、楽しみだな。晩ご飯は、ローストビーフと玉ねぎのサラダ、ゆで卵、温野菜、スープ(ソーセージ、小松菜)。Sさんから年末に句会のお誘い。実は、と報告をすると「それはそれは」と喜んでくれた。俳句を始めて情緒が落ち着いたのも妊娠に繋がったのではないかと私は思っている。句会、行きたかったなぁ。
11月6日 夜勤明けの夫がパンを買ってきてくれる。まだ焼き立てであったかい。パンを食べながら『僕の姉ちゃん』の続きを見た。午前中は簡単な掃除、メルカリの出品など。M子が第3弾の赤ちゃんグッズを持ってきてくれた。近くのコミセンで行われている、クリスマスの飾りをつくる講座に参加するのだとか。洋服の整理をして、お昼ご飯。久しぶりに納豆を食べた。つわりの頃から、納豆が合わなくてしばらく食べていなかったのだ。今は大丈夫っぽい。4時ごろに義実家へ。ゆでた落花生と銀杏(どちらもとれたて)を出してくれたので、私ばかりパクパク食べる。お義母さんはかわいいエプロンをして、『ホノカアボーイ』のビーさんにそっくりで思わず笑ってしまった。「産後うちに来たら」と言ってくれる。みんなそう言ってくれるのだけど、自分にとって何が一番いいのかがまだよくわからない。義実家の距離感なら大丈夫そうな感じもするけど、実家も近い手前、どうしようかなぁと思う。幸せな悩みだな。とりあえず、わたしのことが心配なのもあるが、純粋に新生児の面倒を見たがっているのかもなというのは段々とわかってきた。物価モニターのために、スーパーに寄ってから帰宅。来月はできるだろうか。もう辞退したほうがいいかな。晩ご飯は、豚肉と野菜の蒸したの、落花生、銀杏、昆布とあさりの佃煮、芋がらの佃煮(今までふきだと思っていたが、芋のつるだったみたいだ)。服はもらったものでほぼ大丈夫そうだし、用意もまぁ何とかなるかなという気持ちに。あとは健康第一で、ウォーキングがてらちょこちょこ買い物と片付けをしていけばいいかな。寝る前に『リトルフォレスト』を見た。自家製のドーパミンがドバドバ出ている感じでとても幸せな毎日。
11月7日 朝、JINSに眼鏡を作りに行く。家で使う用の少し度の弱いものが欲しくて。何種類かで迷い、ミケーデルッキのフレームにした。夫とお揃い。お昼は、フレンチのお店を予約していた。初めて行くお店だけどほどよいおしゃれ感で居心地がよい。お肉もお魚ものコースにしようか迷ったけど、夫がフィレステーキのコースにしていたので、お肉だけのコースにする。合鴨がやわらかくてとても美味しかった。帰宅後、お腹がパンパンになって横になる。私は夜もお腹が空かなかったが、夫は空いていたみたい。お茶漬け、煮卵、カブ浅漬け、佃煮、ゆで落花生。突然、夫が「洗濯機を買うならこれかな」と言い出した。産後洗濯が大変になるからと考えてくれたみたい。このバタバタの時期に設置も混乱しそうなのでとりあえず保留に。でも考えてくれて嬉しかった。
11月8日 朝、少し遅めの時間に散歩していると近所の人に会った。「もう少し、頑張ってね」と言ってもらう。いつもゆっくりと、語尾まではっきりと話すのが素敵なひとだなと思う。昼からハウスクリーニングの人が来るので、掃除しやすいように周りを片付ける。今年は��掃除どころじゃないだろうし、今のところももうだいぶ長いので一度リセットしてもらおうと思って。お風呂と換気扇をお願いした。3時前ぐらいに到着し、終わったのが6時ごろ。ピカピカにしてもった。わーい。自分は何もしていないのに自己肯定感がめっちゃ上がるな。プロはすごい。この状態を1日でも長くキープしたい。明日のバナナがなかったので、近くのスーパーに買いに行く。スーパーでも近所の人に会った。旦那さんと2人で来ていて、奥さんは、犬を連れて外で待っていた。晩ご飯は、小宇宙食堂の月の子養生便。これもご褒美的に頼んだもの。美味しかった。夫には全然足りないかなと思ったけど、会社のお昼がすごく多かったみたいで、ちょうどよかったそうだ。
11月9日 朝イチのバスに乗り、隣町へ。直通のバスはほとんどなく、電車と乗り継いで行く方が早いのだけど、直通は楽。喫茶店でモーニングを食べて、トイザらスへ。ベビザらスではないので、出産準備関係のものはほとんどないんだな。でも少しだけはあった。ガーゼを買う。入院準備のものは大体揃ったかな。あとはおくるみと、円座クッションぐらい?なければないで何とかなりそう。以前はこういうお店にきてもなかなか落ち着かなかったが、今は何を見てもかわいいから不思議なものだ。慣れというだけではない何か感覚の変化なんだろうな。おつかいものなどをいろいろと買って、お昼は和パスタのお店で食べた。限られたひとり時間。一食たりとも無駄にしたくないとガツガツしてしまう。帰ってから郵便局で荷物を出して、書き損じのはがきを切手に交換してもらうなどする。疲れてごろごろしていると夫が早めに帰ってきた。何かをあたためていたので、てっきりご飯だとばかり思っていて、急いでおかずをつくりかけたら、あたためていたのは牛丼だった。ちょっと悲しかったが、思い込んだ私も悪かった。晩ご飯は牛丼、鶏胸肉と小松菜の蒸しもの。
11月10日 朝から音楽をかけながら料理などしていると多幸感に包まれてしまった。ヘーゼルナッツチョコレートの1st。いいアルバムだなぁ。買った当時は、ただただ可愛いとしか思っていなかったけど、今聞いてもすごくいい。手放そうかなと思っていたけど、やっぱり今はやめておこうと思う。���に油を入れ忘れたキャロットケーキのリベンジ。なかなかうまくできたんじゃないかなと思う。オールスパイスが効いていてとても好きな味。夕方、少し散歩。パンがなかったので買い物もした。晩ご飯は、鶏胸肉の柚子胡椒唐揚げ、ほうれん草のピーナッツバター和え、エスニックサラダ、野菜スープ、銀杏ご飯。
11月11日 朝、鍼に行く。先生から「これまで時間はかかったけど、妊娠後の経過は順調でしたね」と言ってもらう。たしかに何のトラブルもなくここまで来れたなぁ。感謝感謝。そしてもう少しで会えるんだなぁ。お昼、フードコートのお好み焼きを食べ、ひとりカラオケに行く。これも出産前にしたかったこと。音は少し絞ったが赤子はびっくりしただろうか。楽しんでくれていたら良いのだけど。帰宅後、片付け、入院準備。晩ご飯は、じゃがいもとピーマンのきんぴら、豆腐の味噌汁、ししゃも、芋がらの佃煮、ミニストップのポテトとチーズ唐揚げ(夫のお土産)。今日はドストエフスキー生誕200年。カラマーゾフをちびちびと読んでいる。今日まで読み終わることを目標にしていたが、もうそんなことはどうでもいいや。しっかりと味わおう。
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myeverythinglyric · 1 year ago
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念の為の折り畳み傘、変えられなかった一部の雨予報にそわそわしつつ迎えた今日の約3ヶ月ぶりの逢瀬。直前の日までピリつく瞬間もあれど5分足らずで解決してきた、1年と約2ヶ月の期間の賜物。流石に2度目の待ち合わせ場所となるとどこから現れるかも分かってきて探す間もなく見つけられた。久しぶりの北斗に電車を待ちながらちょっかいをかけつつ、顔を見て話せる幸せをじわじわと感じていた。
一日目の午後、ホテルに荷物を置いて早速集合場所へ向かう。初めて逢うメンツばかり、俺の知り合いばかりで申し訳なさも感じつつそれでも付き合ってくれる北斗と恋人を受け入れてくれるダチに感謝しつつ。微笑ましく見守られながら会話に花を咲かせてたね。
2人きりになって歩けば道に迷い、予定通りに物事を進められずとも北斗は不機嫌になることもなくただただ見つからない予約車に焦って泣きそうになっているところを見て少し笑えたことは内緒、には出来てないな。困ってるところもちょっと可愛いけど可哀想だからすぐ助けてあげようね、俺。ずっと行きたかった好みのカフェ、全力で席を予約してくれた分全力でその雰囲気を楽しんだ。2人でオシャレなドリンクと食事に感動しながら、店内の作品を高いねなんて笑いあって筆談でも遊んだね。何でも楽しみに変わる、俺たちの得意技。夜遅くまで会話も盛り上がって、駅前でみんなで笑いあって、ピースで星作って写真撮るとか学生以来だなって懐かしみつつも青春の続きみたいなその瞬間が最高に楽しかった。大人になってもそういうくだらない話とか好きなことの話を永遠と語る時間は大事だなってしみじみ感じてたよね。
軽食続きで小腹を満たすために買ったコンビニ飯にヤキモチを妬くその膨れた顔も、先にキス���てにっこり笑ってご機嫌そうに風呂に行く顔も愛らしくて、愛おしくて。久しぶりの体温と柔らかさに少し触れただけで、気付けば夜も耽ってた。
予定よりも早く起きる癖、早く起きて御前との時間を少しでも多く過ごしたくてまだ眠たそうな北斗の頬をつついて起こす。寝起きでもほわほわ笑っておはようと返す瞬間も、何もかも自分のものなんだと優越感に浸る朝。早起きするほどのんびり準備するところも俺ららしくて、滑り込みで朝マックするところも俺ららしい。
北斗が通るところから雲が避けて晴れてゆく、曇り空のお台場も2時間も経てば快晴だった。今回もまったく出番のなかった折り畳み傘、本当に流石だな。
初めてのジョイポリス、そもそもどんなとこだろうと思いつつ入場して1時間後には楽しくてはしゃいでた。かっこつけたがりの俺が北斗の前でだけは羽目を外してきゃっきゃと騒げる、それを微笑ましく許してくれる北斗にだから出来ること。1位をとって喜んだり絶叫して楽しんだり、晴れた景色を見てランチをしてまったり過ごしたり。若い頃の穴を埋めるようにプリクラを撮っていくつだよなんて笑いあって、俺の好きなアイスを食べてすっかり夕暮れのお台場を歩いた。
久しぶりに逢えるねと2人でわくわくしながらダチとの合流を待ち望み、さっと買ったスタバを片手に2人でふざけながら夜の秋風を浴びてた。3人でゆっくり話す時間は初めてで、今度は遊びに行きたいねなんて話しながら酒とパスタと会話で腹を満たした。2軒目に迷った挙げ句に帰る選択をした俺らは眠気と闘いながらもホテルに帰った、配信をした記憶すらも曖昧で気付けば2人とも沈むように眠ってたね。
再び早めの起床、今日は渋谷に行くと張り切りながら支度をして連日小麦のものばかり食ってた俺らは米系の朝ご飯を確保しに行った。方向音痴を極めた2人、待ち合わせ場所に辿り着けずダチに迷惑をかける始末。洒落たカフェで甘いケーキを食って、何を買うわけでもなく渋谷と原宿を練り歩いたね。
2人になって向かったのはずっと狙ってた隣町の不純喫茶。レトロな雰囲気を味わいたくて乾いた喉を潤しながら、他愛ない話を2人で交わして時間を過ごした。この後に予約しているディナーは内緒にして、アメ横をくぐりながら今度はここにも行こうかなんていつかの話をした。次にお揃いにしたいものの話でも盛り上がって、どんなデザインのものを買おうか考えるのも楽しいね。お揃いの思い出、お揃いのアクセ、お揃いの服。たくさん2人で共有して何気ない日常でも御前の存在を感じられるように。
目を閉じさせ、案内したレストランはアクアリウムを用いた幻想的な空間。丸い目を何度もくりくりさせて大興奮で写真を撮ってる姿を見て俺まで嬉しくなったんだ、こんなにもリアクションをしてくれるから、色んなことをしてあげたくなる。して良かったと思える。上品な料理に舌鼓を打ち、辛さのあるスパークリングワインに身を震わせて笑いながら食事を終える。運ば���た最後のデザートに描かれたラテアートに感動して、1年記念のケーキを添えられた際に北斗は初めてこのディナーの意味を知る。
何度もありがとうと言葉にするその心が綺麗過ぎて、1年と2ヶ月も隣に居るのが北斗で良かったと改めて感じさせられた一日。そんな日の締めにやってきたのは映画館だった。眠い目を擦りながらレイトショーを観て、いそいそと終電に乗って帰ったね。北斗と居たらレストランでも映画館でもデパートでもコンビニでも、どこでも楽しい話ばかりで笑いあえる。時間はあっという間で、明日のことを考えないようにとばかりに2人で身を寄せあって夜を過ごした。
最後の朝、寝起きで目が合うと御前は無言で抱き着いてまるで磁石かのようにぎゅうっとくっついていた。静かに北斗の目から滲む涙が俺の顔にじわりと濡らしても、何も言わずに微笑みあって少しだけ無言でお互い支度を始めた。
初めて逢う北斗のダチ、長年の付き合いとは知らされていた存在に逢うのは少しドキドキはしたけど友達として恋人として、北斗と関わっている以上は価値観が合わないことなんて無いだろうと確信していたのもあり100%のコミュ力を発揮して挨拶を交わした。そんな緊張も要らないほどに北斗のダチは面白くて、濃厚な1時間半を過ごしたと思う。8割は俺の話ばかりだよと何となく分かっていたけど8割って相当だなと思いつつ、北斗がどれだけ俺に夢中なのかを人を通して実感した瞬間だった。大切なダチの前での北斗は2人きりの時と変わらないくらいリラックスしていて、こういう一面もあるんだなと安心したくらい。素敵なダチがいて良かったね。いつも幸せそうに笑ってくれる北斗は、優しい人たちが見守っていてくれたからこそ居るんだろうなと再確認出来た。
電車の中までは今回はまだ平気そうだったのに、空港に着くとや��ぱり御前は無言になって、静かにカフェのドリンクを飲んでいたね。やっぱり泣いちゃう北斗が愛おしくて、茶化すように笑ったら困ったように笑い返す。今はまだ寂しい時間もあるけれど、いつかはまた明日も逢えるからねって笑顔で見送ってくれる日が来ることを目指してる。いつか来る、いや、絶対来るって信じてる。
違う土地で、違う部屋で、違うベッドで寝る夜。眠る間際まで北斗は今回の旅行でも楽しませてくれてありがとうとお礼を語る、たくさんありがとうの言える優しい人。嬉しいと素直に喜べる、寂しいと涙して惜しめる、純粋な人。次の旅行の前は喧嘩しないようにしようねと約束をして、笑い合う。
1年前の秋頃は初めて逢って、少しぎこちない距離感で歩いたり部屋で過ごしたりしていたけど今じゃすっかりホテルでは過ごしたいように過ごして、じゃれ合うようになったね。どんな樹でも良いといつでも何度でも伝えてくれるその広い心と大きな愛情にすっかり甘えてる俺がいる。いつも俺を許してくれてありがとう、どんな俺でも受け入れてくれてありがとう。そんな漠然とした感謝が旅行を重ねる度に大きくなってゆく。少しずつ環境が変わっていったとしても、変わらぬ気持ちでまた逢瀬を繰り返してい��たら良いなと思う。
2年目も3年目も、俺らなら余裕で迎えられる。互いが隣に居ることは当然になったとしても同じ気持ちでいられる事は当然ではない、それを忘れずにこれからも過ごしていたい。好みも価値観も育った環境も住んでる場所も全然違うけど、違うところを認めて受け入れようと出来る俺らなら大丈夫だよね。
改めて、1年も一緒に居てくれてありがとう。
そしてこれからも末永くよろしく、北斗。
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ichinichi-okure · 1 year ago
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2023.9.2sat_kyoto
日付が9/2になったとき僕はKASHIKOI ULYSSESのメンバーと公◯食堂跡地にいた。ここが今日の楽屋。 この後3:30から下のスタジオで演奏する。眠くなると思ったから前日は漫画喫茶で夜更かしをした。 出番までどうやって過ごそうか。いつもそれが問題だ。今日は特に難しい。活動しすぎると疲れて眠くなるし、じっとしていてもやはり眠くなるだろう。 結局楽屋でギターを練習したり、他のバンドの演奏を観に行ったりして過ごすしか無いんだけど、その時間でどれだけ自分に外部の影響を与えておくかという事を意識している。 生きてるだけで色んな事から影響を受けてしまう。ありとあらゆる影響から、発想や信念が変容していく事が好きだから音楽やアートが好きなんだけど、無重力に浮かぶ液体のように変容し続けるだけでは形を持った表現を実現する事がいつまでもできない。表現を形にするというのは、例えば単位を設けるという事でもある。バンドで音楽をすると決めたなら、バンドメンバーという単位で活動する事になるし、この曲はこれで終わりだと決めたら、即興だったものが1曲の単位になる。今日のセトリは6曲。これが今回のライヴにおける単位。これは1バンドに与えられた持ち時間から、ライヴが終わった後に僕らとオーディエンスがどんな気持ちや空間を共有したいかというところから逆算してデザインする脚本とも言える。 他には演奏前にカフェインをどれくらい入れておくのか、ビールを飲むならどれくらいまでにしておくのかとかを調整する。 良い演奏がしたいなとぼんやり思っていても、どういう演奏が良い演奏なのかというのは定義できない。なぜならバンドは普段客の居ないスタジオで演奏や楽曲の細部を虫眼鏡で見るように練習をしている。時間と空間から断絶された孤独な宇宙船に閉じ込められて、音楽を作っているような気持ちでいる。バンドメンバーの中で楽曲の世界観を共有する事が出来ても、宇宙船を降りて、その日のベニューに集まった地球人たちの前で演奏する時には自分たちも彼らと同じ地球人である事を思い出さなくてはならない。そのために宇宙船外での影響がその日のライヴのために必要不可欠なんだ。スタジオで完成した楽曲をそのままライヴに持って行って再現しようとする事は「作業の展示」であり、感じ方を共有しようとすることはできない。作品を目撃した人々が各々に色んな感じ方をしたり、影響を受けたりする自由に配慮する事はとても大事なんだけど、コンセプトの解説やアーティストの背景など鑑賞体験をより自由ににするためのガイドライン的な知識がないと、感じ方が逆に喜怒哀楽だったり、熱量だったり、鑑賞者の共感能力に依存したものに偏ってしまう。それはなんかヤダなと思う。 ぼくは音楽を表現したいから音楽をやっているので、楽曲の細部や歌詞の事とかについては言葉で説明する事ができるけど、それは飽くまで部品の話であって、ライヴを通して生まれる時間と空間について何もコントロールは出来ない。それはきっとなんでもそうだよね。例えばギターマガジンにインタビュー受けたとしたら使ってるギターのこだわりポイントとか聞かれると思うんだけど、「このジャズマスターのボリュームポットの抵抗値を下げたから、音の重心がミッドに寄り、抜けの良さを保ちつつ落ち着いた歪みを得られるようになった!ブリッジは安定したムスタングのブリッジに換装したりするのではなくオリジナルが持つ不安定な響きを残しつつ弦落ちをしないように溝を掘ってもらった!使わない回路は取ってあるし、弦はちょっと太い!」などとぼくは饒舌に喋りそうなんだけど、言った所でそれが音楽にどんな良い影響を及ぼしているのかという事は誰にも説明出来ない。音の質感の好みは人それぞれだから、結局どんな音が1番良いのかというのは決められない。だけど楽器が好きだから音楽を今も続けている事は明白で、もっと不思議な感情に到達できる音が出せるんじゃ無いかと思っていつでも探してる。その探してる音が出せた時に一瞬で音楽が生まれたりするし、単純に魔法みたいだなと思う。音が出せる事自体じゃなくて、うれしくなるような音が出せた時のうれしみが好きなんだよな。飽きのこない味わい深い感情。
ライヴが終わって朝が来た。
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甚八君は始発で滋賀に帰り、後に続いて僕らもそれぞれ帰路に着いた。 お腹ぺこぺこだったからセブンでどん兵衛買って、バスで出町柳駅まで帰り、本当にへとへとだったからそこから家までタクシーに乗った。ワンメーターなんだけど。 家に着いて、どん兵衛も食べずにとりあえず寝た。13時くらいに起きてどん兵衛を食べた。柚子胡椒を入れたらめちゃくちゃ美味かった。レトルトカレーも食べて、食欲が出てきたうれしさを感じた。さすがに食べ過ぎて、また寝た。次起きたら9/3になってたからもう日記は終わり。 今日は鴨川デルタで企画してるイベントがある。今回は演者の手首をロープでお互い繋いで即興演奏をする試み。観客はそのロープを引っ張ったりできる。それにより演奏に干渉する事ができる。暑くなければ良いな。
9/1の日記は自分のブログに書きました。 https://osamuosanai.hatenablog.com/entry/2023/09/03/010920
-プロフィール- osamuosanai 32 京都 精神障害者の支援、コーヒー焙煎(ippku COFFEE) insta https://www.instagram.com/osamuosanai/ Twitter https://twitter.com/coffee_ippku
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umedanakazaki · 2 years ago
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姉妹店の純喫茶で久しぶりに長時間過ごした。禁煙化してから清掃を重ね少しづつキレイになっていった店は、10数年前に働いていたキレイ好きのスタッフが戻ってきて益々キレイに。数年ぶり来店のお客様が店内を見渡して、なんかキレイになってるねとつぶやいた。喫茶ナポレオン。ありがとうございます! 古いものほど何度も磨けば光輝く。お寺のように。思い出のように。 さて、17日火曜日はお休みを頂きますが、昨日に引き続き夜メニューをご紹介です! #本マグロ中トロ まぐろの王様「本まぐろ」の中トロをお手頃価格で提供しています。 #マグロの王様 #本マグロ #中トロ 税込み 1760円 ※1月23日(月)から1週間、新潟県村上市フェア開催! 来週月火は【営業】です! #てつたろう #温故知新 #純喫茶 #梅田居酒屋 #中崎町居酒屋 #海鮮居酒屋 #大阪グルメ #梅田グルメ #イーデリ #支援者募集中 #社会貢献 (梅田中崎 てつたろう) https://www.instagram.com/p/CnfgKj6yzFy/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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runpenparis · 2 months ago
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るんぺんパリ 【RunPenParis】
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自己紹介 2024年10月13日追記 5861文字】 三重県伊賀市(旧名:上野市)出身 伊賀市(旧名:上野市)に 1976年(3歳)から 1996年(23歳)6月まで住んでいた 1976年以前の記憶と出生は不明 津市にある施設にいたと聞いた覚えがある 三重県亀山市に二つか三つ年上のお兄さんいるらしいが あった事は一度もない 30代の頃に一度だけ電話で話をした 父方に引き取られたお兄さんに 母親の事を聞いた 母親は別の人と再婚し離婚して 娘さんと一緒に暮らしているらしい 父親は再婚して自分と同じぐらい娘さんがいるらしい お兄さんはおじいさんの事を尊敬していて 中国語を勉強してるらしい あとは色々と聞いたけど 覚えているのはそれぐらいの内容で もう二度と話す事はないだろうと その時に思ったけど お兄さんの顔がどんな顔なのかは 見てみたい気持ちは少しある
伊賀市でそこそこ有名なのが 伊賀流忍者で忍者屋敷は今も昔も変わらない内容で 営業している それは去年に末っ子を連れていったから確認済 外観はただの古い家だけど 中に入ると意外と見応えはある 観光施設って感じ 伊賀牛は金谷のすき焼きが有名で 森辻が新しい様相なってから焼肉を食べた 個人的には伊藤の牛丼が好きだ 油が多い感じのお肉だから 100gも食べれば満足感がある 上野天神祭の鬼行列も有名かな ひょろつき鬼が子供の頃は本気で怖かった 銀座通りが歩行者天国になり 的屋がならぶ 高校生の頃はリング焼きが100円ぐらいで 何個も買って食べた 2024年は10月18・19・20(金土日) 19(土)は久しぶりに一人で一日中お祭りを楽しむ 20(日)は実家と親戚に顔を出して静岡へ帰る 誰か知り合いとばったり会える事を期待しているけど たぶん顔を見てもお互いわからないだろう 松尾芭蕉は俳句で有名で伊賀出身で 小学生の頃はがっつりと俳句を作らされる 俳句はいやいや作らされたので 俳句番組は見ない 俳聖殿の中には過去の優秀な俳句が収められていたかな 普段はこれといって何もないけど 俳聖殿のたたずまいは何か「The Haiku」という感じ 上野城のお堀の高さ日本2位? 一時期は日本1位説もあった 中学生の頃は上野城で体育の授業があったり クロスカントリーレースで走らされたり 高校生のデートも上野城が定番だったのか それらしき男女がイチャついていた 夜のライトアップは不気味なお城に見えた 一応、桜の名所なのかな 高校生の頃に一つ年下の子とつきあっていた頃は よく上野城をさんぽした 帰りはその子の家の近くまで送っていった この子はとても純粋な子で 自分にはもったいない子だった 半年もつきあっていないが 今でも純粋で幸せになっているかなと思い出す事もある もう向こうは忘れているだろうけど 伊賀の街には銀座通りとか丸の内とか 東京で聞くような名称が多く使われている 地元のうわさでは東京が伊賀の真似をして 街を作ったとの話がよく出てくるから 誰か本気でテレビとかで調べてほしい気もする いまだに東京が伊賀のマネをした説を 親戚がまじめな顔でいいだす時があるから 本当に真実が知りたいけど 自分が調べるほどは興味がない 2004年(平成16年)11月1日に 伊賀市に変わってから 上野市駅が忍者市駅になり 近鉄の電車だったのが伊賀鉄道になり 電車がコスプレになった 駅前には銀河鉄道999のメーテルと哲郎の銅像があり 産業会館がハイトピア伊賀になった 産業会館だった時にマルキンのパン屋が近くにあった そこのシナモンパンが子供の頃から大好きで 今はもう手に入らない もう一度、あのシナモンパンが食べてみたい あと小さなパチンコ店「マルト」があった 「フルーツパンチ」という機種で勝った覚えがある あと「麻雀物語」もあったかな 「海物語」という機種が記憶の最終機かな 上野で住んでいた時期に一日で20万近く負けて それからパチンコは完全に辞めた じつはその後もたまにしたが 本当に気晴らし程度で その内にきっぱりとやめた スロットが主流になったら なおさら興味すらなくなった 新天地もなんかおしゃれなサビれかたで 「新天地Otonari」となった 街は高校生の頃の面影は薄くなったけど 何となく残っている上野市街は今でも魅力的だ 新天地には映画館もあった気がする 当時は賑やかな商店街だった 当時からあった「喫茶店フランセ」は今もある 大きな化粧品店は更地になっていた 高校の時の知り合いが「クワトロNo.4」という バーを経営しているが、まだ入った事はない いつか行ってみたい気持ちはある ただダーツバーらしく 常連っぽい人たちのたまり場っぽいイメージで 気楽入れなさそうな雰囲気はある 一度だけ朝方にお店の扉までいったけど バーの扉って感じで雰囲気はあった 最近は実家で一人暮らしのおかんの様子を見に よく帰省するようになったけど 若い頃は年一回も帰省しなかった 最近の伊賀でよく立ち寄るのが 「菓匠 桔梗屋織居」と 「HANAMORI COFFEE STAND」と 「岡森書店白鳳店」で 岡森書店は、Kマーホの名で出版した 「トイレの閃き」が背表紙の色が抜けた状態で 25年以上も本棚に置いてくれている これを見ると初心に戻れて まだまた創作していこうとがんばれる この岡森書店の店長さんは従姉の同級生で 小学校の先輩の同級生でもあり この店長の妹さんは自分と同年代で それにしても伊賀は狭いなと感じる
市部という地区だったと思う 近くに市部駅という無人駅がありその近くの 依那古第一保育所に5歳から6歳の2年間通った おかんは自分の送り向かいのために 自転車を乗る練習して そのおかんが運転する自転車の後ろに乗って 途中の田んぼに二人で落ちて 泥だらけになった おかんは去年の年末まで 81歳でまだ自転車に乗って 小田町の坂を下っていたらしい いまは親戚から危ないからと 召し上げられた 小学校6年卒業までは上野市依那具にある 市営の城ケ丘住宅で過ごした この市営住宅はもう40年以上も その雰囲気を変えずに今でも残っている ここは伊賀市の文化遺産にしていいほどの時間が止まった場所だ いまだに汲み取り式の便所の換気の煙突が立ち並んでいる このカオスな感じは小学生の頃の不便な生活を思い出させる あの生活で暮らしたから今があるのは確かだ 小学校の通学路にある 垂園森でよく遊んだ 現在も存在しているが オバケが出そうな森 この森は当時通っていた依那古小学校の校歌の歌詞にも出て来る イメージ的には幽霊が出そうな森だけど 何か不思議な生き物が住んで居そうな森に見えた きつねも出そうだし おばけも幽霊も心霊も もしかするとタイムスリップして 小学生の頃に戻れそうな気もする森だと変な懐かしさを感じる 近くには無人駅の市部駅とにらめっこしている森 中学校から市街の上野城の 城下町で過ごした 当時はカオスな市営城ケ丘住宅から出れる事が本当にうれしかった 小学校までの友達とも飽きてしまっていたので寂しくはなかった 当時から色々な物にすぐに飽きては新しい物が好きだったので そっちのワクワク感で本当にうれしかった そして築20年以上の中古の一軒家で2階建て 自分の部屋がありトイレは汲み取り式だけど洋式で あこがれの上野の街で住める事もあって本当にうれしかった
そして近くの崇廣中学校に通う事に 中学校の3年間は 転校生という立場と 中一で足の骨折 バスケ部の試合で名張の体育館で遊んでいて 二階から飛び降りたら右足のかかとがにヒビが入った その夏にはバスケ部をクビになり陶芸部に入った 中二で腕の骨折 どちらも遊んでいての骨折2回 中三の高校受験で いい想い出は無い
高校2年生で 小学校の時にサッカーで出会った 旧友とバンドを組んだ RCサクセションのコピーで 「雨上がりの夜空に」「トランジスタラジオ」 「ベイベー逃げるんだ」「サマーツアー」 「サントワマミー」「いけないルージュマジック」 「いいことばかりはありゃしない」 「どかどかうるさいR&Rバンド」 旧友が作ったオリジナル曲「ガレージの上のR&Rバンド」 一番のモテ期だった気がする ただバンドをやっている自分を見て 好意を寄せられても違うなと思った バンドをしていない時はただのバイトに明け暮れた 高校生だったから バンドマン目線のそういう女子には興味がなかったから 冷たい感じだったかも 本当にこの時期がこれまでで一番楽しかった。 高校生の頃はたくさん恋をしたが 自分が不器用だったので自分が好きだった人からは つきあえてもすぐにフラれた 人を好きになることに迷走し始めて 最終的に好きになる事はやめて なんとなくという感情で奥手に過ごしていった そのせいか、他校の女子からゲイだとウワサされる事もあった なぜそうなるか不思議だったけど 当時は楽しければなんでもよかった
1993年 一人暮らしを始める やっと自由になった気がした 2年間ぐらいは金が無くて 通帳の残高は毎月マイナス50万 カツカツ生活 家賃と車のローンがきつかった 1996年7月から 2003年7月の 7年間は茨城県と千葉県の県境 利根川の近くに住んでいた この界隈を走るタクシー運転手の 態度は本当にムカつくから こっちも態度悪く乗ると 気分の悪さはお互いさまになる 関東平野は景色が無く ここでの生活は落ち着かなかった 食文化も人も気候も水も 肌に合わなかった 特にうどんの汁が濃いだけのシンプルな味は げんなりさせてもらった ただ寺原駅近くの「ふる川」はよく通った とくにカレーめちゃくちゃ美味かった この「ふる川」は今もやっている 当時はお店の小学生の女の子が手伝っていた 夫婦だけでやっていて 週3回ぐらい夕飯でお世話になった 「さば定食」もよく食べた気がする
1997年から パソコンをミドリ電化で38万で購入して 作詞やネットに興味を持つ まどみちお詩集を読みだす 作詞に近い詩を書き始める 「Kマーホ」という名で 詩を書き始める 目標を300篇と決めて 詩を思いついたら メモをつけるようになる 週末は家に引きこもり 一日中、音楽を聴きながら パソコンがあるのに まだワープロで詩を清書していた
1998年から2002年まで 「Kマーホ」の名で 詩に団体に参加したり 詩の賞に応募したり 詩集を自費出版したり この当時参加していた詩の団体には もうドロドロとした 詩を書く人や あまりにも読み解けない詩や 暴力的な人や いい人もいたけど 自分とは全然目指している方向が 違うので2年目ぐらいで辞めた それからは詩の団体に興味は無くなった それから 自費出版した詩集を 全国の小中学校や 全国の図書館へ寄贈して 活動を休止 理由は2000年に結婚してから 集中して詩を書く時間が無くなってきたから 2002年に2つの詩集を出版して 詩の事は全部段ボール箱へ入れた
2003年から2019年まで 育児に重点を置いて生活をする この時期は友達とも連絡を 切っていたので のちに死亡説や宗教説が出ていたらしい 2003年7月から 現在は静岡県在住 もう20年以上住んでいる
2019年 るんぺんパリ【RunPenParis】の名で 詩を書き始める SNSでの詩の発信を始める るんぺんパリ【RunPenParis】とは フランスはパリの街を ぺんを持って 走るという意味から 【RunPenParis】ができた 1973年8月1日生まれ(もう51歳) しし座 O型 右利き 詩・詩集・ことばをデザイン アート・写真・小説・ペン画 松尾芭蕉の生家がある伊賀市で 十代までを過ごし 俳句が幼少期から 身近に存在していた 二十代から詩を書き始めて 「Kマーホ」名で活動(1999-2002) 詩集6冊を出版して活動休止
その後 松尾芭蕉の俳句のような シンプルな言葉遊びを 詩で出来ないかと考えていた中で 令和元年(2019)に 「るんぺんパリ【RunPenParis】」の名で 活動を再開 SNSに140文字に 言葉をデザインした詩 「140文字詩」を 毎日投稿する活動を始める 2023年9月に140文字詩が 1200作品に到達した事で 「140文字詩」を全国へ さらに世界へと 俳句のように広く知られる 存在になって欲しい ◆るんぺんパリ【RunPenParis】作品一覧 【2023年】Amazonで販売 2023/12/27第2フォト集「ほちきす それでは あかんで」 2023/12/2 第1フォト集「とめても ええか ほちきすで」 2023/11/23 第16詩集「もあいの ねごとを よみとる」 2023/9/16 第15詩集「さんもじ もしくは よんもじ」 2023/9/9 第14詩集「のこりの あぶらは わるもの」 2023/9/2 第13詩集「あそびも しごとも たいふう」 2023/8/26 第12詩集「かいてきな しつどに おぼれる」 【2022年】Amazonで販売 2022/12/6 第11詩集「やくそくは よなかの おひるに」 2022/11/3 第10詩集「みさんがの ともだちの たまんご」 2022/10/7 第9詩集「くうきと さんその かつさんど」 2022/9/3 第8詩集「さついを こめた いもけんぴ」 2022/8/7 アート作品集「やさいに つめる にくえらび」 2022/2/14 アート作品集「よなかに ひかる かみぶくろ」 2022/1/1 第7詩集「みかんの むくちな きもち」 【2021年】Amazonで販売 2021/9/8 第6詩集「そんな ことばは さよなら」 2021/8/3 第5詩集「あさに おくれた なんて」 2021/6/5 第4詩集「すいかの たねの ちょうこく」 2021/5/31 第3詩集「たんぽぽの たまご ひとつで」 【2020年】Amazonで販売 2020/7/27 第2詩集「こよい こよりの そらから」 2020/3/2 詩小説「すきから あいへ おやすみ」 【2019年】Amazonで販売 2019/7/21 第1 詩集「ところで あした あいてる」 ◆Kマーホ 作品一覧(1999-2002) 【2002年】 2002/4/30 第6詩集「眠立体(ねむりったい)」 2002/4/4 第5詩集「コールサック」 【2000年】 2000/7/31 第4詩集「マガサス星人」 2000/1/31 第3詩集「おしりとサドルが あいますか」 【1999年】 1999/8/1 第2詩集「テレビジョン」 1999/5/1 第1詩集「トイレの閃き(ひらめき)」 【受賞】 2001年 詩「眠立体(ねむりったい)」第6回トワイライト文学賞 2000年 詩「永遠の親友」信越郵政局長賞 1999年 詩「トイレの閃き(ひらめき)」第1回万有賞 1998年 作詞「地球のウラハラ」第31回日本作詞大賞新人賞候補ノミネート
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smms333 · 2 years ago
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\🐇とうとう明日開催です🍝/ 昭和の王道喫茶ナポリタン&プリンアラモードを堪能できるイベント、 内装準備も終えましていよいよ明日開催です。 限定20食のナポリタン🍝大変ありがたいことにご予約多数いただき、残りあと数食となりました。 必ず食べたい!という方は、ぜひ今宵〜朝のうちのご予約をオススメいたします🙏(ご予約はコヤスさん 、@koyanimals のインスタDM、もしくは何らかの手段で私まで) 11時オープンでお食事のラストオーダーは14時、 喫茶のラストオーダーは17時半となっております。 イベント仕様のコラボ雑貨2種も、明日お披露目いたします& ニワトコさん @kissa_niwatoko のお菓子とのギフトセットもご用意ありますので、お土産にぜひどうぞ🍮 ブルラビ店主こと中の人は給仕としてせこせこ動いてる予定ですが、 お隣・クリの文具さん @kurinobungu_4040 と共に 喫茶モチーフ雑貨部としても諸々販売予定🍒🐇🌰 私も掲載して頂いた向島の情報誌、「Sima-sima」第9号も絶賛配布中!ですので ランチやお茶のみならず、ぜひのんびりと覗いていってくださいね。 ではでは、あした! 18時までぬくぬく店内にてお待ちしております! ================ 会場:ノームズ アトリエとキッチン @gnomes_atelier_kitchen 尾道市向東町1016-7 尾道大橋を向島側に渡って右折、右手すぐ もしくは尾道渡船(兼吉渡し)降りてユーホー沿いに徒歩約10分🚶‍♀️ 駐車場 お店裏手「クリの木パーキング」に3台あり〼 #かもね食堂 #喫茶ニワトコ #純喫茶ブルーラビット #クリの文具 #ノームズアトリエとキッチン #向島 #尾道カフェ (gnomes「ノームズ」アトリエとキッチン) https://www.instagram.com/p/CmOx2Tcy8Wy/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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nakaded · 3 years ago
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東京で住む場所をなくして2週間 現金は預金を合わせても10万足らず 東京に放り出された当初がっつりひいてた風邪も、咳がおさまってきた。 漫画喫茶、マクドナルドかファミレスで繋ぐ生活は思ってたより金がかかるので、今あるお金でなるべく長く寝床を確保できる場所を探す。 条件に合うのは観光者向けのゲストハウスだった。 白の照明と白の壁や床、コの字型にフルメタルジャケットの宿舎みたいな2段ベットが4つ 「おはよー」とオーナーの女性が威勢よく入ってくる 次々に英語と中国語と日本語を使い分けて他のゲストを笑わせていた 僕の方にもやってきて、 「そのままでいいよー」 と言うので、寝床に入ったままチェックインの手続きをする もう住所じゃなくなった住所を書いた 「へー、京都!いいところだねー」 京都から来たと間違えられた まさか都内からと思わなかったみたい -あ、 と訂正しようと思ったけど、 単純に字も汚いし、そういうことにした。 そのまま、ばあちゃんの京都訛りの福井弁を思い出しながら会話した。 掃除を始めたので、散歩に出かける。 一つ三百円の激安弁当屋さんがあったので、 弁当と肉団子と揚げ餃子を買って 中川沿いを歩いた 中川は初めてだった 思ってたより大きくて汚い、台風の後だってのもあるだろうけど 途中、駅前で不動産屋の張り紙をみた もしこの場所に住みだしたって 今抱えてる自分が変わるわけじゃない、昔住んだ町もそうだった。 散歩から帰ったら誰もいなくなっていたのでうとうとした レンタカーで旅行に出かける夢を見た。 早く行かないと、って車に乗り込むと、ソファで1人、目を覚ました。
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a2cg · 10 months ago
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集中と私
以前の職場はオフィスに取引先の人が沢山訪れてくれるので雑談も含めてかなりコミュニケーションをとっていたなと思います。
一方で隣の部署は進めなくてはならないデスクワークが大量にあるので、自席の後ろに取引先の人が立っているのを鬱陶しく思っている人も多数いました。
それなので毎週曜日を決めて取引先の人が訪問してはいけない日を定めて集中してデスクワークが出来る日を用意しておりました。
デスクワークを集中するとなると暗黙ながら私語は禁止の雰囲気ですよね。死語と言えば「写メ」って聞くとガラケー時代の今は亡きJ-PHONEを思い出します。
同じく思うのが「ダイヤル回して 手を止めた」小林明子とか「ダイヤル回す あの娘に伝えてまだ好きだよと」チェッカーズが回していたのはこちらですよね。
というわけで本日のランチは #黒電話 がある #らい です。同僚がこの店の日替わりランチが大好きということでやって来ました。
自分は #欧風ビーフカレー と同僚はメニュー以外にできるものとして口頭で言っていた #ピラフ です。まずは #スープ がやって来ました。
生姜の香りがアクセントになっていて一口飲むと身体がポカポカになるクリーミーな味で他にはない美味しさです。タバスコを入れてとのことなので加えて頂いても美味しい。
そして談笑しながらミュージシャンの版画が味があるなと思っているうちにやってきました。 #カレーライス は具がたっぷりでゆで卵やキャベツまでついています。
ルーはホテルで食べる #カレー のように上品なのにスパイシーな味わいです。食べ進めると少し汗かくスパイス加減。これに卵と一緒に頂いてクールダウンです。
キャベツは胡麻ドレッシングがあったので、これを少し加えて食べたり、カレー自体に混ぜて食べるのもまたいいですね。
同僚のピラフもシンプルで美味しそうですね。最後は店名のロゴが入ったコーヒーカップに入った #コーヒー も美味しく頂きました。
同僚が常連さんだからか、おまけにチョコレートも頂いてしまいました。夜はバーになるみたいなので、夜にも訪れたいなと思いました。
#蔵前ランチ #蔵前グルメ #蔵前喫茶店 #蔵前純喫茶 #蔵前洋食 #蔵前カレー #蔵前カレーライス #新御徒町ランチ #新御徒町グルメ #新御徒町喫茶店 #新御徒町純喫茶 #新御徒町洋食 #新御徒町カレー #新御徒町カレーライス #とa2cg
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tsukushiteam · 4 years ago
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【作家募集】つくしのブックカバー展/出展概要
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【応募フォームはこちら】
[つくしのブックカバー展]、東京開催決定! 全国から公募→選抜した30人の絵描き・イラストレーターがデザインしたブックカバーを、書店で展示販売 & オンラインで掲載販売します。 ※売上金は1枚販売=50円を作者にお渡し ※自分用に2枚プレゼント!
三省堂書店名古屋本店で2017年から通算7回開催し、ついにこの度、本の街”神保町”にある三省堂書店神保町本店にて、初開催します。
作家の皆さんが、PCで描いたイラストや手描きした絵画など、ホンのちょっとお洒落する、ブックカバーにしませんか?
作品データ送信のみで参加完了 ↓ つくしチームが紙専門店で厳選した上質紙でブックカバーを制作し商品化 ↓ 今年140周年の歴史ある三省堂書店神保町本店で沢山の本とともにブックカバーを販売 ↓ オンラインショップで全国のファンに向け販売 ↓ だれかの読書のお供に!そして作品(作家)をもっと好きになってほしい!
といった、企画です。 ※終了後に、自前で販売したい!方用の制作依頼も受付します
また、おまけ企画で、 額装して部屋に飾ろう!やPCデスクトップに飾ろう!も実施します。
作家の皆さまのご出展、そして素敵な作品を、楽しみにしています。
※5人の有力作家による布ブックカバーも同時販売 ※30人の[つくしのブックマーク展]も併催
⤵︎前回名古屋店の販売様子(多少設置方法変わります)
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==== 開 催 概 要 ====
●会期
>第1部(15人) 書店:11/1(月)~15(月) 通販:11/16(火)19時~30(火)24時
>第2部(15人) 書店:11/16(火)~30(火) 通販:12/1(水)19時~15(水)24時
●書店会場
三省堂書店 神保町本店 時間:10時~20時 観覧:無料 住所:101-0051 東京都千代田区神田神保町1-1 最寄:地下鉄[神保町]駅より徒歩3分、各線[御茶ノ水]駅より徒歩6分 駐車:契約有料駐車場あり
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●オンライン会場
TSUKUSHI TEAM SHOP(BASE)
●出展者数
30人 (+布ブックカバー5人) (+ブックマーク30人)
●ハッシュタグ
#つくしのブックカバー展 #つくしのブックカバー展制作中 ※制作中の展示作品の画像を投稿するときのみ使用
●企画運営
TSUKUSHI TEAM 担当:市本達也 受付:[email protected]
==== 企 画 概 要 ====
▼出展料
8,500円
>内容 ・ブックカバー2枚プレゼント ・書店で2週間、展示販売 ・オンラインショップで2週間、掲載販売 ・PCデスクトップ画像のダウンロードURL、作者に配布 ・会期終了後、自前販売用にブックカバーを制作依頼可能
▼参加
作品データの送信のみで参加完了 [1]HPから応募 → 運営からの選考結果メールに返信をして出展確定 [2]2週間以内に、出展料を運営に振込 [3]9/12(日)までに、作品データを専用アップロードフォルダにて運営に送信 [4]9/12(日)までに、出展に必要な情報を専用入力フォームにて運営に送信 [5]運営がブックカバー制作 → 搬入 → 開催販売 [6]終了後、贈呈2枚と買取分を郵送。売上金は12月中旬に振込(手数料差引きご了承下さい) ※詳細は選考結果メールにて
▼作品データ
出 品 数:1人1作 作品テーマ:なし 作品サイズ:縦255×横355mm ※B4(257×364)より少し小さいサイズ 作 品 用 途:文庫本・四六判 兼用のブックカバー ※サイズ的には新書・単行本も巻けます 作 品 構 成:イラストや抽象画、グラフィックデザインなど、サイズ内に自由に絵描いてOK。文庫本・四六判に巻かれることを想定したうえで、1枚の絵面をつくるイメージです       ※作家名やURLの記載NG       ※オリジナルであれば新旧作不問 入稿データ:解像度/350dpi、カラー/CMYK、形式/EPS(推奨)もしくはJPG。必要な方は、色味やコントラストなどを調節したうえで入稿ください
▼ブックカバーの仕様
B4白地紙に作品データ[縦255×横355mm]を印刷→上下左右の端の余白部分をカット→縦245×横345mmの全面印刷が載った紙面にし→パッケージングします。
▼販売
>書店 入口すぐ(レジ向かい)のメイン棚にブックカバー商品を陳列し、ポップなどで装飾して、1枚320円(税込352円)��販売します。 売上金は、1枚販売=50円を作者にお渡しします。(270円は書店マージン&制作費に補填) 販売開始時の各自設置枚数は、15枚か30枚で選択。終了後の余りは、オンラインショップに移行。
>オンラインショップ 2枚セット700円(税込)で販売。 売上金は、2枚セット1販売=100円を作者にお渡しします。(600円はBASEマージン&制作・梱包費や発送作業代に補填) また、つくしのブックマーク展からの作家作品しおりを3枚ランダムで同封。※希望の方 終了後の余りは、自前販売用の買取りに移行。
▼自前販売用の買取り
毎開催時に、自前でも販売したいから追加で買取りたい!という声が多いので、今回は予め、買取りできる最終セクションを設けます。1枚買取り=200円です。 もしかしたら最終的に買取りすることを踏まえ、初回の15枚か30枚を選択ください。※買取用の枚数追加注文OK
>厳選した上質紙に、品質は確かかと思います。
>折り方説明書付きで、クリアポケットに入ってますので、そのまま販売できます。※各自で売りやすいように、名刺を貼ると”つくしチーム”や”ブックカバー展”の記載を隠せるデザインになっています。作家オリジナル商品として販売できます
pixivFactoryやgraphicなどのグッズ制作サイトで、紙ブックカバーを取り扱っているところはありませんので、作家グッズのラインナップを増やす、良い機会にもなればと考えています。
⤵︎折り方説明書。左下が名刺貼るスペース
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【応募フォームはこちら】
==== 企 画 詳 細 ====
ここからは企画の解説等。出展するうえで必読ではないですが、お時間あるときに。
▼神保町
書店(古本屋)が150店以上あり、本の街として有名です。 そんななか、三省堂書店神保町本店は、今年で140年周年という歴史ある書店です!“ブックカバー展”としては、国内最高の舞台かもしれません。 東大や明大などの大学も多く、お洒落な喫茶店も多いとのことです。 詳しくはこちらを参考ください。
▼ブックカバーには、厳選した上質紙を使用
・カラー印刷が映える純粋な白地 ・指先で程良いグリップ感がある凹凸 ・シワが出にくい折りやすい柔らかさ ・薄すぎず(透けにくい)、厚すぎず(曲げやすい)
をポイントに、紙専門店で厳選した”TANT”という紙を使用します。 作者からも購入者からも、とても評判が良いです。
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▼当企画の狙い
書店に来る方は、アートに繋がる関心をなにかしら持っていると考えています。多種多彩なデザインのブックカバーを並べることにより、そんな方々の趣向や世代に合ったカバーを見つけることができます。
アートファンはもちろん、ホンのちょっとお洒落に読書を楽しみたい!な方に、たくさん買ってくださりたいなと思っています。
また、数ある作家グッズの中で、ブックカバーは絵画性が保たれる媒体だと考えています。サイズ感が用紙(キャンバス)やPC画面に近い比率ですし、ポストカードに比べサイズが大きいので、芸術性を最大限に反映できます。
そのあたりの考えもあり、下記の”おまけ”に繋がります。
▼[おまけ]額装して部屋に飾ろう!
ブックカバーを折らず額装して、部屋で飾れるように、専用の額もオンラインで販売します。ブックカバーがB4くらいでミニポスター的なサイズですし、色が映える上質な紙を使うので、インテリアにとても良いです。
これは、作家作品を部屋に飾ってほしい!という願いもあり組み込んだ、おまけ企画です。額は、名古屋市中村区にある、超老舗の高山額縁店さんにオーダーメイドします。
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▼[おまけ]PCデスクトップに飾ろう!
ブックカバー作品データを、PCデスクトップ用の画像にサイズ調節し、ウェブ上に各自フォルダをつくりアップロード、そのダウンロードURLを各自に配布します。
SNSでブックカバーの宣伝も兼ね公開配布や、ブックカバーを購入された方にDMでURLをプレゼントなど、自由に活用ください。※むりして使わなくても大丈夫です
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lvdbbooks · 4 years ago
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戦後と喫茶店
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2021年2月23日
【新入荷・新本】
鈴木文代『戦後と喫茶店』(2021年)
価格:1,500円(+税)
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喫茶店から街や人の移り変わりを辿る
街に根付いている喫茶店とそこに集う人々。特別な背景や物語のあるなしにかかわらず、長く続いているお店にはなぜか惹かれてしまいます。ローカルビジネスの一つである喫茶店はその街とそこに住む人を知るための手がかりになります。 本書では現在の街の喫茶店、10数年前にあった喫茶店、昭和30年頃の喫茶店など、時代を区切らずにその時々の喫茶店の在り方を探りました。
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「喫茶店は街の主役ではなく、脇役で背景のようなものだと考えていいます。喫茶店にそれほど興味のない人から喫茶店のどこに魅力があり興味があるのかと問われれば、返答になやんでしまいます」 「たとえば、個性ある内装デザインや鮮やかな色のドリンクは魅力的に視覚に訴えるものですが、喫茶店全体から見ればごく一部の切り取りで、それが喫茶店の大きな特徴とは言えません。インターネットや書籍等で紹介された「昭和レトロな純喫茶」の美しい写真や文章から想像を膨らませながら実際に訪れると、探訪目的の利用客と普段使いの利用客、店主、それぞれの喫茶店に対する意識に温度差があることに、喫茶店“巡り”を趣味とする人なら気付くことがあるのではないかと思います。喫茶店の多くは地域に根ざしたごく小さなコミュニティで、変化を好まないことがあります」 「本書では、喫茶店が持つ時代性と当時の人がもっていた喫茶店への共通認識を意識して、過去の喫茶店の在り方を知ることで見えてくる現在の姿を表そうとしました」 (「はじめに」より)
「東京などの都市部では創業四十年以上の喫茶店がレトロで素敵な純喫茶だと評価され、インターネット上の人気に留まらず、雑誌・単行本に掲載され、テレビでも取り上げられていますとマスターに伝えると、そうした流行は大都市のごく一部のことでしょうねと仰っていた。全国各地にある個人経営の喫茶店のほとんどはその名を全国に知られることもなく、地域に住む人のために今日も店を開けている」 (「園(広島・基町)」より)
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目次
第一章 現在の喫茶店
〈街と喫茶店〉 ふじ(東京・三河島)/コーヒーショップ はなや(東京・曳舟)/デュエット(東京・日暮里)/路(東京・入谷)/珈琲の店ダン(東京・千住大橋)/HOLLYが伝えるナガシマの記憶(東京・向島)/フローラ(東京・東駒形)/園(広島・基町)/和美(岡山・玉野)/シャルマン(東京・上野)
〈クルマと喫茶店〉 ワーゲン(岡山・倉敷)/ベンツ 富 103(茨城・水戸)
〈喫茶店の内装デザイン〉 『東洋』と境沢孝氏/『ナカモト』(今西茂雄氏)/『つるや』(池原義郎氏)/『防風林』(碓井登氏)/『コーヒーラウンジ ペル』
〈山に縁のある喫茶店〉 山小屋風喫茶店の系譜/山の茶屋
インタビュー 様々な喫茶愛好のかたち
第二章 閉業喫茶店
〈この十数年で閉業した喫茶店〉 小さな喫茶室 三つ扇/惠/コーヒーぎんぱ/コーヒー専門店 ファースト/やまさき/カブト/トルコ風呂とACCジュース―ユーミン/幻の喫茶店―えびはら/えびはらの歴史/仔馬/ダボス/グラナダ/ニューセブン/ニューキャナル/レモン/アーニー/ニューライフ/バイオレット/リボン/アトム/エルマーナ/ロリー 北千住店/珈琲舎バン(細井店・増田店・伊勢丹会館店)/クロモン/ライライ/貴奈/六本木貴奈と蒲田田屋/瀬羅夢/エデン/東京珈琲/さんぼんぎ
〈昭和二○~三○年代の喫茶店〉 大衆紙にみる昭和三○年代の喫茶店 『日本観光新聞』「足で集めたガイド 読者のための案内欄」より 〝みちのくの珈琲〟 渡辺 寛/解説 渡辺 豪
〈喫茶店の模型(レプリカ)〉
〈マッチラベルにみる喫茶店〉 かつて配布されていたマッチ箱 神田/新宿/銀座・有楽町/新橋/上野/御茶ノ水/異色喫茶/洋菓子喫茶/同伴喫茶/サービス喫茶・アルサロ/戦前の喫茶店/渋谷・池袋 近年のマッチ箱事情
〈閉店のお知らせ〉
コラム 三信ビルディング内の喫茶店/戦後のコーヒー豆と喫茶店事情/義祖父と喫茶/コーヒー麺/喫茶店の数字/喫茶店の店名いろいろ
資料 喫茶店訪問記録
https://www.matsutakekissa.net/
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