#グレーの外壁
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角の立地で外からの視線をカットしながら 光を採り入れる中庭のある計画です 正面の窓を減らすと、落ち着いた外観がつくれます 塗壁が好みな方は、建物の形をすっきりさせると 素材感が出やすくオススメです 他にも色々な事例を紹介しているので @kazuya_ikezoi から見てみてください #ベルアート #グレーの外壁 #グレーの壁 #グレーの家 https://www.instagram.com/p/CqFW3wbLx01/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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空を切り取る燦々の家 #住宅 #デザイン #設計 #建築家 #設計士 #建築士 #住宅 #グレーの外壁 #黒サッシ #空 #家 https://www.instagram.com/p/Coys0PVrHFj/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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自分の好きな体験談①
163*105*38。精液が飲みたくて我
慢出来なくなる時がある。
そんな日は決まって近所のハッテ
ン公園へ向かう。
下着無しで小さめのジャージを着
用すると恥ずかしい位、体の線が わかる。
肥大した乳首も股間の膨らみも.。.
俺はいつもの様に便所に入る。
周囲には何人かが子を窺ってい
るが関係ない。
小便器の前に立ちジャージの下を
膝まで一気に降ろし、
上はチャックを下げ毛深く豊満な 乳房を晒す。
目を閉じ右手を乳首に左手を般間
に延ばす。思わず声が出る。
左手からはクチュクチュと快感の
音と匂いが洩れる。
暫くして人の気配を感じ目を開け
ると..。.
便所入口には眼鏡を掛けたデブ親
父がイヤラシイ目付きで俺を見て
いた。
グレーのスウェットの上下にサン
ダル、体付きは俺よりも一回りで かい。
俺はそのデブ親父に体を向けると 激しく扱きだした。
見られている快感もあり、頭がボ
ーッとする。
股間をまさぐりながらデブ親父が 近付く.。
スウェットには大きく染みが出来 ていた。
「いやらしいなぁ、ほら君の見て
たらこんなになっちゃったよ。」
俺の右手はデブ親父のスウェット に引き込まれた。
「あ.」俺はその太さと硬さに思わ ず声を上げた。
デブ親父が息を荒くし耳元で曝
「今日は溜まってるからな.」 俺は 身震いがした。
デブ親父は太い指で優しく乳首を
弄び、イチモツを俺に握らせたま
ま腰をグリグリと使った。
「そろそろ我慢が出来なくなって 来たよ.….。
先ずはどこで飲ませてあげよう
か、口がいいかな、それとも…o」
デブ親父はそう言うと俺の腕を掴
み個室へ押し込んだ。
後手に鍵を掛けると俺とデブ親父
は全裸になり抱き合い舌を絡め合
お互いの睡液を吸い、祇め尽く
す。
肩に置かれた手が俺を押し下げ た。
目の前にはテラテラと汁で光るイ チモツが.
俺は我慢出来ずに一気に喉迄飲み 込んだ。
「ああっ、」デブ親父が体を震わ
せ、情け��い声を上げた。
俺は尺八が得意だ。ロマンや喉候マ
ンを使って精液を搾りとる。
口の中に拡がる雄臭い粘液が大好
きで出された精液は全て飲んで来 た。
特に濃い精液の舌触りはたまらない。
死でしゃぶった。
玉袋に手を延ばす。でかくてパン
パンに張った金玉がある。
デブ親父の言う通りたっぷりと溜
まっていそうだ。
俺はピッチを速めた。デブ親父の
息使いが更に激しくなり俺の頭を 押さえ腰を回す。
「はあ、
まま射精しちゃいそうだよ..」
俺は引き離そうとする手を払い、
肉付きのいい尻を抱え込むとイチ
モツが硬さを増した。
「ああっ、駄目だよ.. そんなにし たら本当に出ちゃうよ、
いいの、出すよ、飲んで、飲んで
デブ親父が全身の肉を何度も震わ
せ俺の頭を押さえ込んだ。
俺はその瞬間に喉を締めイチモツ を搾る。
「あうつ、うっ.!」
デブ親父の陣きと共に口中に拡が
る雄汁、俺は味わいながらゆっくりと飲み込む。
デブ親父にも聞こえる様にゴクリ
と喉を鳴らす。旨い..。
「あはあ、よかったあ. 本当に飲
んだんだね。」
デブ親父は俺を立たすとまだ精液
臭い口に舌をねじ込んできた。
クチャクチャと粘り付く二人の睡
液。デブ親父はニヤリと笑いその
睡液を手に吐いた。
俺は後ろを向き洋式便器に手を付
き尻を突き出した。
尻の割れ目に生温かい何かが塗り
たくられた。
デブ親父の指が俺のケツマンを探
る。
俺は体を震わせるが、そこは既に
パックリと開き太いニ本の指を飲
み込んでいた。
唾液と精液とケツマン汁のヌメリ
が卑隈な音を立てる。
「あっ、ううん、」まるで女の様な
声を上げる俺。
「今度はこっちで射精したいな
あ。オマンコ感じるんだろう..?
ああ、こんなに拡がっちゃって.
ふふ、よ一し、入れてあげるから な。」
デブ親父が睡液をイチモツに垂ら し扱く。
「もっと気持ち良くなろうね。」デ ブ親父の手が顔に伸びて来た。
俺の鼻に脱脂綿が詰められた。そ
れもラッシュをたっぷりと染み込 ませた.。
「ほら、しっかり吸って。」デブ親
父の手が俺の口と鼻を押さえる。
すぐに頭がボーッとなり体が熱く なった。
「い、入れるよ。」
そう言うや否やググッと尻が拡げ
られてイチモツがヌメヌメのケツ
マンにぶち込まれた。
「ああんつ、」情けない声を上げる 俺。
ラッシュのせいで緩んだ穴をデブ
親父のイチモツがいやらしい音を立て激しく出入りする。
「いいっ、す、すごい、すごい
つ、」外に聞こえるのも構わず俺は 端ぎ続けた。
「君は形は男臭いのに.これじゃ
あ、メス���だ。このマンコ豚!」
俺はもう何もわからなかった。
メス豚の様に腰を突き出し男の、
デブ親父のイチモツの出入りに歓
喜の声を上げた。
「どう気持ち良い?さっき一発出
したから..今度はゆっくりと楽しめ るね。」
俺の背に体重を掛け大きく腰を使
うデブ親父。
俺の口はだらしなく開き舌を垂ら す。
急にデブ親父が俺の髪を掴み壁に 顔を向けた。
壁の穴から突き出した男のイチモ のだろう。
「ほら、
が性処理便所だってのは、
ここに来る皆が知ってるんだか ら。きっと溜まってるよ」
性処理便所..。俺はその一言で理性 が飛んだ。
俺は次々と差し込まれるイチモツ
をしゃぶり精液を暖った。
中にはラッシュの小瓶の様なもの
を差し出し強制的に吸わされたり した。
そのたびに体は熱くなり頭は快感
に酔い痴れた。
顔すら見えない男達が壁の向こう
で噂いては射精していった。
俺は幸福だ。精液で腹一杯になれ るなんて..
気付けば俺とデブ親父の二人だけ になっていた。
知らないうちに俺も射精していた
らしく股間がドロドロになってい た。
ケツの間もヌルヌルで俺はその汁
を指で拘い口に運んだ。
デブ親父の精液が溢れたのだろう、青臭い雄の旬いがした。
デブ親父はそんな俺を抱き寄せ笑 つた。
その後、デブ親父とはセクフと
して付き合っている。
外見は温和で真面目そうな親父な のにセックスの時は、
ありとあらゆる快感を俺に叩き込 もうとする。
しかし口内にたっぷりと流し込ま
れる精液の半端じゃない量の多さ に幸福を感じている。
親父は俺をメス豚として本格的に 調教したいらしく、
合ドラを俺のケツに仕込んだりし
て、楽しんでいる。
俺は俺でいられなくなりそうで少
し恐いが快感には勝てない。
メス豚にはなりたくない.、
いや本当は精液が大好きな、大好
きな精液に塗れて生きて行きたい。
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スマホを解析されて、薬物売買のログを見せられたときのレポ
―逮捕から7日目。この日は2回目の検事調べが予定されており、今回はワゴン車による単独の護送ではなく、護送車での複数人共同の護送になるとのことで、僕は初めて護送車に乗れることを少し楽しみにしていた。
朝8時30分頃、点呼とともに居室から出され、留置場の出入り口扉の前に連れていかれると、扉の前には既に2人の収容者が縦一列に並ばされており、僕はその2人の後尾に立つよう指示をされる。そして例によって身体検査をされると、いつもよりキツく手錠をかけられる。
その後、留置官が先頭の収容者の手錠の間の輪に、通常より長い腰縄を通してから腰に巻き付け、同じ要領で、その長い腰縄を中間の収容者、そして後尾の僕に巻き付け、見事に3人を数珠繋ぎにすると、その長い腰縄を自分の腰につけているフックに括りつけ、後尾に立つ僕の後ろについた。
それから、3人の前後に警官が3人ずつついた体制で、地下の駐車場まで連行され、しばし駐車場で待機をしていると、白色と灰青色のツートーンカラーで、黒色のスモークガラス窓のマイクロバスがやってきて、3人の手前に停車した。
僕はその時まで、護送車とは、青地に白のラインが入っている、窓に金網のついたバス型の車だと思っていたので、実際の護送車がひどく凡庸なことにがっかりした。
上が護送車、下は人員輸送車(警察官を輸送する車)
そうして、3人は連結されたまま護送車に乗せられる。護送車の車内は、右側2座席に左側1座席の3列配置で並んでおり、窓には鉄格子が嵌められていて、運転席との間には壁があって全く見えないようになっていた。
また、護送車は周辺地域の警察署を順繰りにまわり、地検に移送する被疑者らを拾っていくシステムのようで、すでに15人ほどの先客が座っていた。
彼ら15人は、非常に長いロープで数珠つなぎにさせられており、全員が上下グレーのスウェットに茶色の便所サンダルの恰好で、手錠をかけられ、姿勢よく無言で着座しているので、捕虜の集団のようだった。
車内にいた警官らによって、3人は各自指定された座席に座ると、3人を連結していた長い腰縄が外され、今度は15人を連結している非常に長いロープに括り付けられる。
18人の被疑者と1本のロープによる数珠が完成すると、1人の警官が、「車内では会話や目配せはもちろん、足を組むのも禁止する」などという護送車内の規則を、大声かつ歯切りのよい口調で説明していた。
車内に5人ほどいる警官らも、これだけの逮捕者を移送するというだけあってか、非常に緊張感を持った面持ちで、ちょっとでも無駄に声を発したら怒鳴られそうな緊迫感がある。
僕は幸い、右側2座席の窓側の席であったので、外の景色でも見て気を紛らわせていようと思った。なんだったら、前回の単独移送では、両隣に警官が座っていて、窓はほぼ塞がれている状態だったので、久しぶりに外の景色を見られることは楽しみだった。
そうして、護送車が出発する。捕虜同然の惨めな状態というのもあってか、留置場では見ることのない格好や表情をした道行く人々を見ると、外の世界は自分とはもう関係がないように思えてきて、非常にセンチメンタルな気持ちになる。梅雨時で曇天模様だったのがまだ救いであった。
出発からおよそ1時間が経過し、護送車が地検に到着する。護送車のドアが開くと、地検で待機していた警官がドア横に立ち、日本陸軍の点呼のような厳格さを感じる大声で「第三系統! 総員十八名!」と号令をする。車内の被疑者らが数珠つなぎにされたまま、1人ずつ車内から降りていくと、その警官はやはり日本陸軍のように「一!二!三!…」と点呼をとっていた。
数珠つなぎのまま連行され、待合室のある広間に出ると、そこには前回よりもはるかに多い、100人弱の被疑者らがおり、見るからに力士のような者からヤクザのような者まで、前回より威圧感のある男が多く集結していて、全体的に迫力があった。
また今回は人数が多いためか、警官の人数が多く、警官らはみな厳格な号令と点呼を行い、鋭い眼光で被疑者らを監視しているので、今までに味わったことのない��り詰めた空気が漂っている。
それから例によって、待合室という名の牢屋で、座る者の事など考えていない直角の硬い椅��にすし詰め状態で座らされ、時間もわからないままひたすら待ち、昼食時にコッペパンを食べ、いつ自分が呼ばれるか分からないまま、またひたすら待つ。相変わらず地獄。
おそらく3時くらいになってようやくお呼びがかかり、僕は一人の警官に連れられて、検事のいる部屋に入室した。あくまで検事が起訴か不起訴かを決めるので、入室の際、僕は少しでも検事の心証を良くしようと、礼節を重んじている風の挨拶を決め込む。
前回同様、義務的な質問などがされ、黙秘権について告知がされるので、僕はここぞとばかりに、昨日弁護士にアドバイスされた通りに、「担当の弁護士さんから抗議書が送られていると思いますが、昨日、留置担当官の方に「ブチ殺す」などの脅迫を受けて、警察や検察の方を信用できなくなったので、取り調べには協力できません」などと、あくまで被害者ぶった深刻な表情で言う。
すると検察官は、こちらの会心の一撃をまるで意に介さないような表情と口調で「わかりました。その件についてはこちらでも事実確認と調査を行ってまいります」などと流暢に返事をし、「ただ、本日は見ていただきたい資料があるので、応えられるものに関しては応えていただけませんか?」と尋ねてきた。
僕はその見せたい資料とやらが気になったので、「資料は見せていただきたいですが、黙秘はします」と応えると、検察官はそれを了承し、A4サイズの紙が200枚ほど綴じられている分厚いバインダーを取���出して、付箋の貼ってあるページを開き、僕に見せてきた。
そのページには、僕がプッシャーから薬物を買おうとやり取りしていた、Telegramのログ画面の写真が貼り付けてあった。
僕はまず、そもそもスマホの解析承諾をしていなかったので、無断で解析をされていたことに度肝を抜かれたし、露骨な薬物売買の証拠を見せられて、少し動揺が出てしまった。
ただ幸い、今回一緒に逮捕されたプッシャーとのやり取りのログは完全に消去していたし、見せられたログは、僕が「在庫はいかがですか?」と尋ね、プッシャーが「こちらになります」と隠語で書かれた薬物のメニュー表を画像で添付して送り、僕がそれを既読無視しているという、購入の意思を見せていない内容ではあった。
メニュー表のイメージ
ちなみにTelegramにはパスコードロックをかけていなかった。
検察官は僕が動揺している隙に、「これは、あなたが薬物を購入しようとして、売人にコンタクトをとったものじゃないですか?」と単刀直入に質問をしてくる。
僕は、このログについてはどうとでも取り繕って否定��きそうだったので、つい否定をしたくなったが、下手に喋ってボロを出しては検察の思う壺なので、「黙秘します」と応える。
それに対し、検察官は無言で頷き、プッシャーが提示していたメニュー表の画像を指さして、「この“罰”っていうのは、コカインのことですよね?」と尋ねてくる。
僕は反射的に、「いえ、罰はMDMAの隠語です」と本当に危うく口走りそうになったが、一呼吸置いて「黙秘します」と応えると、検察官はやはり無言で頷き、再び付箋の貼ってある別のページを開いて、僕に見せてくる。
そのページには、一緒に捕まった友人の吉岡とのLINEでのやり取りの写真が貼ってあり、どう見ても薬物を言い表した代名詞でのやり取りや、それに付随して、「悟ってる時の顔」などと言って、僕がLSDのピーク中に目を瞑って微笑んでいる顔写真を吉岡に送りつけている赤面不可避のログも載っていた。
当然、これらに関する質問にも黙秘を貫いたが、検察官は少し呆れた表情で、「…うん。でもね、小林さん(一緒に捕まったプッシャーの本名)のTwitterアカウントのリンクが、吉岡さんからあなたに送られているんですね」などと言って、今度はそのログの写真を見せてきた。
僕は吉岡とは完全にクロな証拠のやり取りをしていなかったつもりでいたので、これにはさすがに焦りを感じたが、そのメッセージの前後に脈絡はなく、リンクだけが送られているという内容のログではあったので、これだけでは証拠として不十分であろうとは思った。
検察官は続けて、「この小林さんのアカウントにコンタクトを取って、小林さんから大麻を購入したんじゃないですか?」と名推理をしてきたが、僕はなんとか無表情をキープしたまま、「黙秘します」とだけ言っておいた。
検察官は表情を変えず、「わかりました。それでは本日はこれで以上です」などと言って、この日の取り調べは終わることになり、僕は当然、調書への署名・押印を拒否して、部屋を後にした。
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つづく
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この物語はフィクションです。また、あらゆる薬物犯罪の防止・軽減を目的としています( ΦωΦ )
#フィクション#エッセイ#大麻#大麻取り締まられレポ
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美術モデル
1. 貸しスタジオの扉に『三田美術教室』の張り紙がありました。 美術モデルのお仕事は初めてです。 扉を開けて大きな声で挨拶。 「こんにちわっ。『アルパカ』から来ました!」 中には女の人が二人、床に座ってお弁当を食べていました。 二人とも食べかけのサンドイッチを口に頬張ったまま、驚いた顔でこちらを向いています。 女の人のうち、一人は年のいった感じ。 明るい色のチュニックにスキニーなジーンズ姿。この人が三田先生ですね。 もう一人はずっと若い女の子。 白いブラウスとグレーのプリーツミニスカート。ブラウスの胸には校章っぽい刺繍。高校の制服? 「あ、モデルさんですか!? 三田静子です。こっちはお手伝いのれいらちゃん」 「玻名城(はなしろ)れいらです。今日はどうもありがとうございますっ」 二人は立ち上がって挨拶してくました。 「『アルパカ』の谷村彩智です! ・・お食事中みたいですけど、もしかして私、時間間違いました?」 「そうですね、まだ1時間くらいありますね」 ありゃ、やっちゃったみたい。 「そうだ、谷村さん。よかったら一緒に食べません?」 「いいんですか?」 「どーぞどーぞ。作り過ぎて余りそうだったんです」 れいらさんが勧めてくれたランチボックスには美味しそうなサンドイッチが。 今日はバイトのシフトが忙しくてお昼ご飯を食べていませんでした。 ぐーっ。 大きな音でお腹が鳴って、お二人がくすりと笑いました。 ・・ 「美味しいです! これ、れいらさんが作ったんですか!?」 「はい。あたしの手作りですっ」 「れいらさんの名字、えーっと」 「玻名城です」 「そうそう、ハナシロさん。珍しい名字ですよね。沖縄みたいな感じで」 「おじいちゃんが沖縄なんです。変わってるけど、すぐに覚えてもらえるから得ですよ」 「ほんとだ。私もう覚えちゃいました。玻名城れいらさん」 「れいらさん、じゃなくて、れいらちゃんって呼んでくれたら嬉しいです」 「だったら私のことも彩智って呼んでください」 「はい、サチさん!」 れいらちゃん、元気で礼儀正しい子。 制服のミニスカートから伸びる太ももが眩しく見えます。 うちのチームに誘いたいくらい。 「れいらちゃん、やっぱり高校生ですか?」 「高校2年生17歳です。 ・・彩智さん、どうして高校生がこんなところにいるのって思ってるでしょ」 「はい。大人向けの教室だと思ってました」 「美術教室は15歳から参加できるんですよ」 三田先生がおっしゃいました。 「そうなんですか」 「美大の進学希望者には普通にヌードデッサンだってやらせてますし」 「え」 2. 急に黙り込んだ彩智さんが可愛いかった。 高校生でもヌードを描くって知らなかったんだろうね。 あたしも1度だけ参加させてもらったことがある。 同じ女とはいえ全裸のモデルさんを間近で見るのはけっこう刺激的だったな。 「今日は着衣のクロッキーですから、ヌードはお願いしませんよ」 三田先生が言った。 「そうですか。よかったぁー」 「谷村さん。美術モデルのご経験は?」 「いいえ、ありません」 「普段は何をなさってるんですか?」 「『アルパカ』はチアダンスのチームなんで本業はダンスです。お仕事はイベントのアシスタントやらポスターモデルやら節操なくやってますけど」 「じゃあ驚いたでしょう。こんな依頼で」 「はい。チアリーダーのクロッキー、はまだ分かりますけど・・」 緊縛、だものね。 「うちのメンバーは全員成人してますがR18の仕事はしません。でも美術教室のモデルなら挑戦しようってことになりまして」 「嬉しいわ、偏見なく受けてくださって」 「これでもドキドキしてるんですよ」 「あの、」 あたしも質問した。 「そのチームって何人もいるんですよね? そこから彩智さんが来たのは理由があるんですか?」 「ああ、それは私が一番年上の古株だから。まだ24ですけど。・・それと、」 彩智さんは少し恥ずかしそうに答えた。 「一番適性があるのは私だと、私以外の全員一致で決まりまして」 「まあ、適性ですか? 緊縛の?」 「はい。どういうことかさっぱり分からないんですけど」 「うふふ」 先生が笑った。 「おかしいですか?」 「いえ、ごめんなさいね」 どうして先生が笑ったのか、あたしにも何となく分かった。 彩智さんって、あたしより7つも年上だけどかなり奥手な人じゃないかな。 3. 「そろそろ設営しましょう」 三田先生とれいらちゃんが準備を始めました。 スタジオの中央にシートを敷き、その周りに椅子を並べるのです。 その間に私は着替えです。 用意してきた衣装はセパレートの赤いチア服。そこへ同じ色のヘアバンドを着け、シューズを履いて準備完了。 「彩智さん足長いですねー。身長いくつですか?」 「170です」 「うわーっ、羨ましいなー!」 会場のセッティングが済むと、三田先生が段取りを説明してくださいました。 「前半はフリーでポーズをとってください。3分ごとに5ポーズ。それを2セット」 「えっと、ポーズの間は動かないようにするんですよね」 「ええ。ムービングといってゆっくり動くクロッキーもありますが、この教室ではやりません。不慣れでしょうけど静止ポーズでお願いしますね」 「了解です」 フリーポーズの撮影は今まで何度も経験しています。 でもずっと動かないのは初めてでした。 チアの格好いいアクションを見せてあげたいけど、ジャンプやタンブリングは無理みたいですね。 「細かい指図はしませんので自由にお願いします。ただ、」 「?」 「最初は無理のないポーズがいいかもしれませんね」 そうか。3分って案外長いかも。 私、ずっと静止していられるかしら? でも何事も挑戦だよね。 「はい。やってみます。・・それから後半は、」 「緊縛です。ワンポーズ約30分。これは生徒さんの出来具合で少し長くなるかもしれません」 れいらちゃんが横から答えてくれました。 「ポーズはこっちで決めますからご心配なく」 「分かりました。頑張ります」 「彩智さん、緊縛も初めてですか?」 「初めて、です」 「怖いですか?」 どきっとしました。 私をまっすぐ見るれいらちゃんは笑っていませんでした。 彼女が急に大人びて見えました。 「怖いです。・・いいえ、怖くないです。うん多分、怖くない。大丈夫・・です!」 「彩智さんって面白いですね」 4. スタジオに美術教室の生徒さんが集まった。 退職して趣味で絵を描いているおじさん。仲良し主婦の二人組。勤め帰りのお兄さんと大学生のお姉さん。そして高校生で美術系志望の女の子が二人。 全部で7人。 皆さんクロッキー会は慣れているので、静かに椅子に座りスケッチブックを開いて待っている。 三田先生は後ろの壁際。 そしてあたしはストップウォッチを持ってタイムキーパー。 チアのコスチュームに赤いポンポンを持った彩智さんが出てきた。 真中のシートの上に立つと、正面を向いて片足を一歩前に出し、胸を張って両手を腰に当てた。 何だか凛々しい。さっきまでのほんわかした雰囲気はすっかり消えていた。 「では1セット目、始め」 全員が一斉に鉛筆を走らせる。 「3分過ぎました。ポーズを変えてください」 彩智さんの身体がすっと沈んだ。 長い足が前後に伸びて完璧な180度開脚。柔らかい~! そのまま前屈して両手を左右に広げる。 「はい、次のポーズをお願いします」 今度は立ち上がって右腕を真上に突き��げた。 反対側の膝を���まで引き上げて静止する。 彩智さんは3分ごとにポーズを変えた。 とてもしなやかで、それでいて全然ぶれない。 体幹っていうのかな、すごく鍛えているのが分かった。 最後のポーズでは、右足一本で立ったまま、左足を後方に曲げた。 高く反り上がった爪先を肩の後ろで掴み、そのまま頭の上まで引き上げる。 「うわ~」生徒さんたちの間から声が出た。 床についてぴんと伸びた右足と、美しく反り返った上半身と左足。 片足立ちで逆海老のポーズ。 それでぴたりと静止してマネキンみたいに動かない。 あとで聞いたら、スコーピオンとかビールマンとか呼ぶポーズなんだって。 5. 「びっくりしましたー!! すごく綺麗で柔らかくて」 れいらちゃんが褒めてくれて、私はにやっと笑います。 人前でモーション(ポーズ)を披露するのはやっぱり楽しいですね。 「さすがプロですねー」 「ありがとー。でもチアダンス���ご飯は食べれないから、もっぱらアルバイトで生きてるんだけどねー」 「えーっ、信じられない」 5ポーズ×2セットのクロッキーが済んで今は休憩時間です。 私は後半に備えてストレッチ。 スタジオでは皆さん総出でシートと椅子を片付けています。 どうやら後半は各自が椅子ではなく床に座って描くようでです。 次のポーズはいよいよ緊縛。 そういえば、私を縛る人はどこにいるんだろう? 「あの、緊縛をする方は来られないんですか?」 「縄師さんのことですか? ・・この教室、縄師を呼ぶほどの余裕はないんですよね」 「じゃあ、三田先生が縛るんですか?」 「あたしが縛ります」 え、れいらちゃんが!? 「結構上手ですよ。任せてください」 れいらちゃんは手に持った紙袋の中を見せてくれました。 綺麗に束ねた薄緑色のロープがたくさん入っているのが見えました。 6. あたしは小学校の頃から三田先生の造形美術教室に通っていた。 去年から大きな人向けの美術教室が始まって、そちらのお手伝いもするようになった。 美大に行けるほどの実力はないけど、絵を描くのは好きだった。 女の人を縛る緊縛は、造形美術教室のOBのお兄さんが教えくれた。 そのきっかけは3年前の事件だった。 たまたま一人で三田先生のところへ行ったら、先生の前でお兄さんがお兄さんの彼女さんを緊縛していた。 そのときあたしは中学2年だったけど、ぎちぎちに縛られた彼女さんを見ても全然引かなかった。 それどころか、うわーキレイって思っちゃったんだよね。 三田先生は緊縛とかセックスとか、そういう事柄を全然タブーと思わない人で、あたしが緊縛を教わることも公認してくれた。 「御両親がOKしてくださるなら構わないわ。ただし、れいらちゃんが大人になるまで他所では絶対に縛らないこと」 あたしはお兄さんの弟子になって、彼女さんを縛らせてもらったり、あたし自身が縛られたりして勉強した。 (ちなみにこの彼女さん、美人で素敵なお姉さんで、あたしも大好きな人なんだ) 今では一人で縛って大丈夫と太鼓判を押される腕前にはなっている。 クロッキー会の緊縛は今日が初めてだった。 三田先生にダメ元で提案したら、縄を掛けた人体はいいモチーフね、是非やりましょう!と言ってモデルまで探してくれた。 7. 「彩智さん、さっきみたいにキリっとした顔してください」 「無理ですぅ」 皆さん、思い思いの場所でスケッチブックを開いています。 何人かはもう描き始めているようです。 れいらちゃんに縛られるところまでクロッキーされるだなんて、聞いてないよぉ~。 「両手を前で揃えてくれますか?」 「はい・・」 れいらちゃんは私の手首にロープを巻くと、あっという間に縛ってしまいました。 しっかり締まっていて、ぜんぜん緩みません。 「動きますか?」 「動きません」 「じゃここにお尻をついて座ってください。あ、もう少し右に寄って」 「?」 「先生、巻き上げお願いします」 低い音がして、縛られた手首が上に引かれました。 !! 天井に小さなウインチ(巻き上げ機)があってロープを引いているのでした。 あ、あ、あ。 手首が頭の上まで上がって止まりました。 「もう少し上げてください」 手首がさらに上がりました。 吊り上げられる感覚。 ああ、いったい何なの、この気持ちは? 「彩智さん、もう逃げられないって思いますか?」 「・・思います」 「そう思ってもらえると嬉しいです。次は足、縛りますね」 足も縛られるんですか。 右の足首にロープが縛りつけられました。 そっちにもウインチの音。 右足が前方に引き上げられます。 「すみません、少しだけお尻を前に滑らせてください」 え? れいらちゃんに言われる前に、右足と一緒にお尻が引かれて私は前にずりりと滑るのでした。 これで両手と右足を吊られた状態。 「無理に踏ん張らないでロープに身を任せてください」 「は、はい・・」 踏ん張ってるつもりなんかないんですけど。 「あとは左足」 ひえぇ。 左の膝を折って縛られ、さらに同じロープの続きで左の足首と右の膝を合わせて縛られました。 右足に連結された左足。 もう手も足も動かせません。自由を奪われたことを実感します。 私、制服の女子高生に縛られた。
「完成です。これだけで4分もかかっちゃった。手際が悪くてすみません」 「いえ、そんな」 「でもあたし、彩智さんのこと理解しました」 「?」 「彩智さんって、確か��適性がありますよね」 「適性、ですか?」 「ええっと、つまり、こんな風に縛られて感じてしまうマゾな人だってことです」 「!!!」 顔面がぼわっと熱くなりました。 私、わたし、制服の女子高生にマゾって言われた。 8. あたしが彩智さんの側から離れると、三田先生が立ってコメントした。 「緊縛ポーズは滅多に描けない貴重なモチーフです。時間は長めに取りますから、モデルさんの雰囲気を掴んでたくさん描いてください」 あたしはストップウォッチをスタートさせる。 時間は30分。 彩智さんにはちょっと長い時間かもしれないな。 「・・れいらちゃん、あなた最後に何をささやいたの?」 先生に聞かれた。 「いえ、特に何も」 「谷村さん、始まったばかりなのに耳まで真っ赤にして、最後まで耐えられるかしら」 「大丈夫です。被虐性が高すぎて混乱してるけど、体力のある人だから壊れてしまうことはないはずです」 「その話し方、イッくんに似てきたわねぇ」 「そうですか?」 イッくんってのはOBのお兄さんのことだ。 「そのセリフだけ聞いたら、れいらちゃんが高校2年生とは誰も思わないでしょうね」 「お褒めいただいて光栄です」 ぷっ。 先生が吹き出した。 「本当に、イッくんそのものだわ!」 「えへへへ」 「れいらちゃんが大丈夫というなら放置しましょう。それに多少は苦しんでくれた方が生徒さんも描き易いだろうし」 「先生、ドS」 「あら、そうかしら?」 7. スタジオの中は静かです。 聞こえるのは皆が鉛筆を動かす音と、ときおり誰かが立ち上がって場所を移動する音だけ。 ああ、れいらちゃんも描いている。 れいらちゃんは床に膝と手をついて猫みたいな恰好で私を描いていました。 少しお尻が痛いかな。でも大丈夫。 手首と足首のロープに身を任せるよう意識したら楽になりました。 れいらちゃんの言った通り。 それよりも私の気持ちの方が大丈夫じゃない感じがします。 縛られて、見られている。 縛られて、絵に描かれてる。 そう思うと、たまらなくなります。 もどかしくて、切なくて、胸が張り裂けそうになります。 「マゾな人」れいらちゃんに言われました。 認めたくないけど、マゾだ私。 縛られて、見られて、こんな気持ちになって、確かにマゾなんだと実感しました。 「あと10分です」 三田先生の声が聞こえました。 「モデルさんの表情が変わってきたのは分かりますか? ・・よーく見て、彼女がどんな気持ちでいるのか想像しながら描くように」 ああ、先生。 そんな解説されたら、私、もう。 8. 「お疲れ様でしたー!」 「いやぁ、面白かったです」「今日は本当に勉強になりました」「描いててドキドキしました~」 生徒さんたちが挨拶して帰って行く。 「大成功でしたねー」 「ええ、れいらちゃんがここまでできる子になってくれて嬉しいわ」 「私、先生の教室にもう10年いるんですよー。できないと思われたら困ります」 「そうだったわねぇ」 「あとは彩智さんですね」 「そうね」 三田先生と一緒に更衣室へ行くと、彩智さんがチア衣装のまま座っていた。 どこか陶然とした表情で自分の膝と手首を撫でている。 彩智さんの膝と手首には縛られた痕がくっきり刻まれていた。 「彩智さん、もう大丈夫ですか?」 「あ、れいらちゃん・・」 「それ、条痕っていうんですよ。人を縛ると肌に残る痕です。愛��いでしょ?」 「え、じょうこん?」 彩智さんは条痕に乗せていた手を慌てて振り払った。 「そんなことありませんっ」 「素直になってください。彩智さんが支配された痕跡なんですよ?」 彩智さんの顔がまたまたぶわっと赤くなった。 「・・はい。愛おしいです」 「それを触るとどんな気持ちになりますか?」 「・・胸がいっぱいになります」 「谷村さんっ、ホントいい子ねぇ~! 嬉しくなっちゃうわ!!」 三田先生が彩智さんを正面から抱きしめた。 そのまま熱烈にキスをする。彩智さんは逃げられない。 「んっ、ん~!!」 彩智さんの二番目の「ん」は裏声になっていた。 「それ先生の癖なんです。気にしないでくださいね」 9. 女の人からキスされたのは初めてでした。 男性とキスの経験もないので、これは正真正銘私のファーストキスになります。 まあファーストかどうかはともかくとして、三田先生のキスはとても甘くて鮮烈で、私は再びぽよよんと脱力してしまったのでした。 ・・ ようやく元気になるとれいらちゃんが言いました。 「今日は初めての緊縛クロッキーなので簡単な縛り方でした」 「あれで簡単だったんですか?」 「はい。次は高手小手とかホッグタイとか、もっと本格的な緊縛で行きたいと思っています」 縛り方の名前は分からないけど、今日よりもずっと厳しい緊縛だとは想像できました。 「そのときは彩智さん、また来てくれますか?」 「いいんですか? 私なんかで」 「彩智さんにお願いしたいんです。あたし、彩智さんのこと大好きになりましたから」 れいらちゃんはそう言ってにっこり笑いました。 三田先生も微笑んでいます。 「こちらこそお願いします。喜んで縛られに来ます」 「よかった! ・・そうだ、これを」 れいらちゃんはスケッチブックにはさんでいた鉛筆画を取り出しました。 あのとき彼女が描いた私でした。 「これを彩智さんに」 手足を縛られたチア服の女性。私、こんなに綺麗だったのか。
涙がこぼれそうになりました。 「れいらちゃん、ありがとう!!」 「ええっと、この絵は彼氏には見せない方がいいと思います。男性ってつまらないところで疑り深いでしょ?」 「はい?」 いえ、残念ながら彼氏はいないんです。 「お付き合いしている人がいないのなら、彩智さんが一人えっちするときのおかずに使ってください」 !!! 「実は、彩智さん独り身じゃないかってうすうす思ってまして、そのつもりで描いたんです」 三田先生がけらけら笑い出しました。 ひ、ひとりえっち。 たまにします�� この絵見て、いろいろ蘇って、ムラムラして、一人えっち。 ・・しない��信、ありません。 「か、活用させていただきます」 「大切に使ってくださいね!」 ああ、私、最後まで制服の女子高生に翻弄されるようです。 れいらちゃんは誇らしげに胸を張っていて、三田先生は笑い続けていました。 二人を前にどう反応したらよいのか分からず、ただ私はもじもじするだけでした。
~登場人物紹介~ 谷村彩智(たにむらさち):24歳。チアダンスチーム『アルパカ』のメンバー。美術モデル初体験。 玻名城れいら(はなしろれいら):17歳、高校2年生。美術教室の生徒兼お手伝い。 三田静子:59歳。元中学美術教師。三田美術教室を運営。 赤いチアリーダーの緊縛と緊縛デッサン会。 どちらも以前書いたことがありますが再び登場です。 実はAIに描かせた緊縛絵の中に赤いチア服があって、昔の嗜好が再燃したのでした。 本話では語り手が二人いるので、本文の文字色を分けています。 赤が彩智さん。青がれいらちゃんです。分かりますよね? 主人公の彩智さんはチアダンスのプロです。でも24歳にして男性経験皆無。 チアのポーズを格好良く決める姿と、れいらちゃんに縛られるときの天然M女っぷりを私好みに描きました。 彼女はこの仕事で初めて自分の性癖を自覚しました。 きっとこれからは、ぐっと色っぽくなってすぐに彼氏もできるのではないでしょうか。 れいらちゃんは『多華乃の彼氏』で小学4年生だった女の子です。 7年経って高校2年生になりました。 本話では緊縛の縛り手ですが、縛られる方もきっと拒まないはず。作者的には使い勝手のいいキャラです^^。 また別のお話で活躍させたいですね。 そして、OBのお兄さんとその彼女さんはもちろんあのカップル。 今では25~6歳くらいになっているはずです。 本話に登場させることも考えましたが、当たり前にサラリーマンをしてそうでプロットが浮かびませんでした。 れいらちゃんの再登場があれば改めて検討することにします。 上記のように挿絵は今回もAI生成です。 思い通りの緊縛はなかなか描いてくれないので、一部を自分で描いて mask 機能で取り込みました。 それでも腕と手指は変な造形だし、生成を繰り返すうちに縄の色は薄緑にww。 挿絵としてなら満足ですが、単品の作品で通用する品質ではありませんね。 変化の激しいAIイラスト生成の世界。今や時代は LoRA らしいです。 自分の環境では使えませんし、そもそも出生の怪しい LoRA を使うのは道義的に躊躇します。 私自身は当分、旧式の方法で細々とやっていくつもりです。 2枚目の鉛筆画は無料の変換サービスで生成したものです。 さて、AIで生成した挿絵からお話を作るシリーズ(シリーズにしたつもりはありませんが結果的に^^)。 次はイリュージョンを描かせてみたいものです���。 どうやったら描いてくれるのか、まだ全然分かりませんが。 それではまた。 ありがとうございました。 [2023.8.10 追記] こちら(Pixiv の小説ページ)に本話の掲載案内を載せました。 Twitter 以外にここからもコメント入力できますのでご利用ください。(ただしR18閲覧可能な Pixiv アカウント必要)
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リラックマ最新商品「ポール&ジョー×リラックマ グレーぬいぐるみ」ほかマストアイテムが登場
かわいい文化の魅力的な世界へようこそ!ポール&ジョー×リラックマ グレーぬいぐるみは、あなたのコレクションにぴったりのアイテムです。このブログでは、この魅力的なぬいぐるみだけでなく、リラックマコレクションの他の必需品も探っていきます。ファッションアクセサリーからホームデコまで、リラックマが提供するトップ商品を詳しく見ていきましょう。長年のファンであろうと、単にかわいい商品で自分の空間を明るくしたい方であろうと、このブログはあなたのためのものです!
リラックマの特別な魅力とは?
ポール&ジョー x リラックマ グレーぬいぐるみの詳細に入る前に、リラックマの魅力を理解するための瞬間を持ちましょう。日本から生まれたリラックマ(日本語で「リラックマ」は「リラックスするクマ」を意味します)は、ファンの心をつかむ、くつろぎや気楽さを体現しています。可愛らしいデザインと、リラックスと快適さを促進する性格を持つリラックマは、世界中で愛されるキャラクターになっています。
長年のファンであろうと、リラックマを初めて知る方であろうと、このキャラクターには魅了される魔法があります。
ポール&ジョー x リラックマ グレーぬいぐるみの紹介
かわいいコラボレーション
ポール&ジョー x リラックマ グレーぬいぐるみは、愛されるファッションブランドのポール&ジョーと、アイコニックなリラックマキャラクターの素晴らしいコラボレーションです。このぬいぐるみは、スタイリッシュなグレーのカラーパレットが特徴で、ポール&ジョーの洗練された美学を反映しながら、リラックマの特徴的な可愛さを維持しています。
デザインの特徴
このぬいぐるみは、見た目だけでなく、その品質も際立って���ます。柔らかく高品質な素材で作られており、抱きしめるのにも飾るのにも最適です。デザインにおける細部へのこだわりは、リラックマの遊び心を捉えており、あらゆる年齢のファンにとって魅力的な仲間となります。
なぜこのぬいぐるみが必要なのか
ポール&ジョー x リラックマ グレーぬいぐるみをコレクションに加えることは、単にかわいいアイテムを所有することではなく、創造性、ファッション、快適さを称賛するライフスタイルを受け入れることです。ファッション愛好家やぬいぐるみのコレクターにとって、このアイテムは両方の世界をユニークに融合させています。
リラックマの最新商品: 新しいものは何?
ポール&ジョーとのコラボレーションに加えて、リラックマにはファンが喜ぶ多くの最新商品があります。リラックマの世界で新しく登場しているものを詳しく見てみましょう。
1. リラックマのファッションアクセサリー
ファッション愛好家は、リラックマの新しいファッションアクセサリーのラインアップに興奮することでしょう。スタイリッシュなバッグからトレンディなジュエリーまで、これらのアクセサリーはどんな服装にもかわいさを加えるのに最適です。
主要なハイライト:
バッグ: トートバッグやクロスボディバッグなど、リラックマのバッグは実用性とスタイルを兼ね備えています。それぞれのアイテムは、どんな環境でも目を引く可愛いデザインを特徴としています。
ジュエリー: リラックマをテーマにしたジュエリーで自分を飾りましょう。ネックレスからイヤリングまで、これらのアイテムは単なるアクセサリーではなく、会話のきっかけにもなります。
2. リラックマのぬいぐるみとコレクティブル
リラックマのぬいぐるみやコレクティブルのコレクションは拡大を続けており、ファンにさまざまな選択肢を提供しています。
主要なハイライト:
限定版: 限定版のリリースは、ユニークなデザインや特徴を持ち、コレクターにとって魅力的です。これらのアイテムは展示するのにも、抱きしめるのにも最適です。
キャラクターの多様性: リラックマに加えて、コレクションにはしばしば友達であるコリラックマやキイロイトリも含まれ、それぞれの愛らしい個性を持っています。
3. リラックマのホームデコアイテム
リラックマのホームデコアイテムであなたの生活空間を変えましょう。これらの製品は機能性と可愛さを兼ね備えており、リラックマへの愛を自宅で表現するのに最適です。
主要なハイライト:
クッション: リラックマをテーマにしたクッションで、あなたのソファやベッドに色と快適さを加えましょう。
ウォールアート: リラックマや彼の友達をフィーチャーしたプリントやポスターで、あなたの壁を飾りましょう。心地よく、楽しい雰囲気を作り出すのにぴったりです。
リラックマのトップ商品: すべてのファンのためのマストハブ
リラックマの多くの素晴らしいアイテムの中で、どれをコレクションに加えるべきか決めるのは難しいことがあります。ここでは、すべてのファンが検討すべきリラックマのトップ商品を紹介します。
1. リラックマのぬいぐるみ
リラックマについて語るとき、アイコニックなぬいぐるみを無視することはできません。
多様なサイズ: リラックマのぬいぐるみはさまざまなサイズがあり、抱きしめるのにも、展示するのにも最適です。
ユニークなデザイン: 各ぬいぐるみには特別なテーマやデザインがあり、コレクションを新鮮で刺激的に保ちます。
2. リラックマの文房具
かわいいものを使って書くことが好きな方には、リラックマの文房具が必需品です。
ノートやプランナー: これらのアイテムは実用性だけでなく、日常のルーチンに喜びをもたらします。
ステッカーや和紙テープ: ジャーナル、プランナー、または手紙をカスタマイズするのに最適で、リラックマテーマの文房具は個人的なタッチを加えます。
3. リラックマのアパレル
リラックマへの愛をスタイリッシュにアピールしましょう。
Tシャツやパーカー: 快適でかわいいリラックマのアパレルは、カジュアルな外出や自宅でのくつろぎにぴったりです。
パジャマセット: リラックスしながらもスタイルを保つことができる、リラックマデザインの快適なパジャマです。
リラックマ商品の収集の楽しみ
リラックマ商品を集めることは、単なる趣味ではなく、日本文化とかわいい美学への愛を表現する方法です。
収集のためのヒント
最新情報を入手: リラックマのソーシャルメディアをフォローし、ニュースレターに登録して、最新の到着や限定版を追跡しましょう。
コレクターコミュニティに参加: オンラインで他のファンと交流し、経験やヒントを共有することで、より豊かな収集体験が得られます。
展示の工夫: 収集したアイテムを美しく展示し、あなたの愛情を表現しましょう。あなたのリラックマコレクションは、訪れる人々の目を引くこと間違いなしです。
結論
ポール&ジョー x リラックマ グレーぬいぐるみと他のリラックマ商品は、ファッション、かわいさ、心地よさの完璧な融合を提供します。リラックマのユニークなデザインや魅力を楽しむことは、あなたのライフスタイルに喜びと彩りを加える素晴らしい方法です。
リラックマの最新商品を手に入れる準備はできましたか?さあ、この愛らしいキャラクターの世界に飛び込みましょう!
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菓茶 Casa https://www.instagram.com/casa.casa_chidoricho/
焼き菓子をつくるオーナーが、誰もが心地よく過ごせる居場所としてのカフェと菓子を売る店をつくりたいということで、「場」をつくるという視点で活動する我々を見つけ、ご依頼いただいた。
物件を決定するアドバイスをするところから協業は始まった。出店希望のエリアは東急池上線沿い。候補地の中から業態に合いそうな条件を絞っていった。 開業をするにあたり、既に市場ができている競争エリアではなく、一歩ずれた場所で街のインフラとして求められる可能性を選び、千鳥町駅から程近い物件に決定した。
店名は依頼主のなかで既に形になっていた。 当て字に近いが業態を表象している2つの漢字「菓茶」を、家のような居心地を老若男女問わず広く提供したいという思いを込めた言葉「CASA」と同音で読ませるというもので、独特な表記と意図のシンプルさが共存しており、これが空間の方向性を体現するための導きとなった。
構成は菓子工房、焼き菓子を売るショップ部分、ドリンクとともに滞在できるカフェ部分からなる。
特に機器が集中する工房は、限られた条件下で電気容量や吸排気ほか設備的な要件もオーナーと相談しながらかなり工夫する必要があった。
全体の質感はつくる部分とつくらない(既存を活かす)部分がシームレスになるようなバランスのカラースキームとし、店舗でありながらも住宅的な空気感も併せ持つよう意識した。
壁面キーカラーとファブリックは淡いオリーブグリーン系、カウンターや家具はオークやパイン系のナチュラルな木質、コンクリー��(既存)のグレー、アートのある壁はウォームホワイト。外部のサイン含めポイントとなる金物は真鍮ゴールド色に。アートワークのセレクトも行った。
入り口付近にある躯体の柱と梁に添わせて切妻状のゲートを設け、これを店名ロゴのデザインにも反映し「家」のような居心地のある店舗を想起できるようにした。
空間デザイン・家具コーディネイト:gift_ 施工:DEMAIN INC. ロゴデザイン:CHIKAKO OGUMA Photo:Yoichi Sakai / HIGHLAND
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【日記】
久々に凄い豪雨だった。落ちてくる雨粒がくっきりと見えるほど。夕立がやんで、野暮用で外に出る。少し温度が下がったものの、ほどなく日が差して凄まじい湿気に包まれた。虹を探したけど出ていない。鳥たちが電線で羽根を乾かしている。雨上がりの光も匂いも独特だ。どこかの野焼きの煙のにおいが混じる。
無花果の季節が始まった。でもまだやっぱり暑い。朝6時の室内がすでに30℃。私が小学生の頃は、" 朝の涼しいうちに宿題をやる " なんて目標が夏休みの定番にされていたけど、今は、涼しい朝なんて滅多にやってこない。夜も無風で寝苦しく、エアコンをつける日が増えた。早朝は、一旦は窓を開けて空気を入れ替える。扇風機をまわしながら朝ごはんを食べ、でも汗ばんできて、猫たちは床に伸びてバテた顔をするので、仕方なくまた窓を閉め、エアコンに切り替える。周辺の家々も窓はピッタリ閉められていて、どこも室外機がわんわん回っている。蝉の声がしないな...
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気に入りの青い温度計。昔、地中海に憧れて旅した南仏の、小さなお土産店で買ったもので、今も自室で健在だ。二十歳の夏だったから、もう四半世紀も経つのか… 滞在した港町から見た地中海は、旧市街の赤い町並みとのコントラストで、鮮やかな青に感じられた。でも、この���沿いの町を訪れた日は曇天。画家がアトリエにしていたという石造りの城砦と、くすんだグレーの海が、少し不穏で、でも重厚な美があった。湿潤な日本の、透き通った曇天とはまた違うと感じた。
大事にとってあったショップカードの住所、思い立って、Googleマップで検索してみた。ストリートビューも出る。当時はスマホなどなく、手には小口の青い「地球の歩き方」、そして駅の案内所で貰った地図。迷ったら、道ゆく人に尋ねながら町を歩いていたけれど、すごい時代がやってきたもんだ。
店はもうなかった。 記憶では、入り口扉の上に、このショップカードと同じ鉄製?の店名が掲げられていて、外壁にもこの温度計のようなタッチの作品がいくつも飾られていた。La colombelle 、鳩か… 。なるほど。 美術館となっている城砦の傍で見つけた小さなお店。多くの人にとってはもう存在しない店だろう。でも、店構えも、そこのおばあちゃんのウィンクも、鮮やかに思い出すことができる。私の中にはまだ、確かに在るのだ。
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先日の山写真を整理中。 当時は、自分が山を歩く人になるとは、思ってもみなかったな… それでも、夏はいつも、少し、海に気が行く。
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🎯ロケーションハンティング™
◆富ヶ谷 / 渋谷区◆展示会やポップアップにも利用可能。奥渋谷エリアの白壁レンタルスタジオ。
【代々木公園駅 3分 / 91.8㎡ / ¥88,000/day / iD : 28372】
渋谷区は富ヶ谷。代々木公園駅から徒歩3分。 渋谷駅からは松濤、神山町方向へ進んだ先、奥渋谷エリアにあるレンタルスタジオのご案内です。 こちらのスペースは白壁と自然光、グレー壁や白ホリゾンを活かしての撮影以外にも、富ヶ谷交差点からも近い立地を活かして展示会場やポップアップストアのご利用にもおすすめです。
🚩会場ご提案サービス
提案サービスご利用無料。 会場利用費以外にご料金はかかりません。
豊富な知識と経験を持つ担当が ( 展示会 / ポップアップ / イベント / ギャラリー / 撮影 / 動画配信) など、会場のご希望をお伺いし即日提案を行っております。
(用途・エリア・広さ・ご予算・他ご要望 )を記載いただき、 下記お問合せ先で承っております。
🚩掲載会場募集のご案内
上質な会場を取り扱うレンタル予約案内サービスです。 タイプを問わず、質の高い会場を募集しております。
弊社の顧客を御社会場にご案内し、御社の会場運営に貢献できればと考えております。お気軽にお声がけくださいませ。
(会場のウェブサイトまたはお写真、住所)を記載いただき、下記お問合せ先までお声がけくださいませ。
🚩問い合わせ先 📩 [email protected]
*公式ウェブサイト ��� https://locationhunting.jp
🎯「展示会 / ポップアップ」のスペース一覧 https://locationhunting.jp/3271
🎯「写真 / 動画撮影スタジオ/動画配信会場」のスペース一覧 https://locationhunting.jp/category/purpose/shooting
*ロケーションハンティング™️ 製作委員会
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午後からは雨も上がり「Sakurai Aya Glass Exhibition」最終日も楽しみにお越し頂きありがとうございます。 今回は追憶シリーズ以外にも吊り下げるタイプの作品をたくさん制作下さいましたが、こちらの風鈴も一つずつ色合いや音色が違い楽しんでいただいています。 グレーのモールタイプと、クリアタイプがまだご覧頂けます。 framaのシリーズも壁掛け以外にも吊るしてお使い頂いても涼やかで良いです。
最終日も19時までのオープンです。お出かけの帰りなどお気軽にお立ち寄りくださいませ。
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斜め壁でエッジをきかせた外観の事例 銀黒ガルバとグレーの塗壁の組合わせ 同系色の素材を、部位で切り分けて使っています グレーのような中間色の素材は、光の当たり方で 色々な見え方をするので楽しみです 他にも事例を紹介しているので @kazuya_ikezoi からとんで見てください #ガルバリウム外壁 #銀黒ガルバ #斜め壁 #グレー塗壁 #コンクリート打ちっぱなし #外観デザイン #外観 #グレー #間取り #家づくり #ハウスメーカー マイホーム #住宅 #新築 #注文住宅 #家づくりのアイデア #設計士とつくる家 #コラボハウス https://www.instagram.com/p/Co45Np6vnnI/?igshid=NGJjMDIxMWI=
#ガルバリウム外壁#銀黒ガルバ#斜め壁#グレー塗壁#コンクリート打ちっぱなし#外観デザイン#外観#グレー#間取り#家づくり#ハウスメーカー#住宅#新築#注文住宅#家づくりのアイデア#設計士とつくる家#コラボハウス
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2024/05/21
本当にあったことを日記に書いていると私は嘘をついていた。どうにも日々の記録が残ってしまうことが、私の中で違和感として居座しまうことに耐えられなかった。高く売れるからと、日記の授業を設け、日記で単位を出すと突然決めたこの学校を私は恨むことしかできない。だから私はありもしないことを日記に書いて提出していた。
それが今日気が付かれたので、私は今走っている。
上級生の教室が並ぶ廊下だって、職員用の部屋が並ぶ廊下だって気にしている暇はない。日頃私のことをごく一般的な陰気な生徒だと思っていたのだろう担任教師が、私には見せなかった困惑の表情と本、当のことを書かなかった怒りを叫びに変えてひたすらに追いかけてくるが、私には、自分の日々を売って一攫千金を得るような生活よりも、毎日汗水たらして日銭を稼ぐ覚悟が確かにあるのだ。
私には、嫌な日を思い出話として受け入れる気は一つもない。嫌なことはその日のうちに忘れてしまうことの何がいけないのだろう。生徒の日記をかき集めて出版社やらに売りつけだしたこの学校のことを、私は信用することはできなかった。疑うことの何がいけないのだろう。私は誰の日記だって読みたくはない。息が上がり足が止まりそうになるがとにかく足を動かした。
気が付けば、職員用の玄関までたどり着いたので、そのまま外に出る。このままどうにか家に帰ってしまおう。校内用のスリッパがパカパカと音を鳴らした。足元のコンクリートと相性が悪い。
校門に律儀にかかっている南京錠に大きく舌打ちをする。私が呼ぶ声が聞こえた、仕方がないのでスリッパも靴下も脱ぎ捨て、近くの壁面をよじ登った。
そして私が校外へ飛び降りたその瞬間、血相を変えた教師がカギを開けようと慌てて南京錠の番号をそろえている瞬間、私の体は後ろへ引き込まれてた。
何が起こったのか、私にはまったくわからなかった。だけれども、ここが車の中だということは確かであった。私の隣に座る、グレーのスエットを着た青年に、誘拐ですかと聞いた。きっと彼が車内に連れ込んだのだろう。
すると彼は、勧誘。とだけ返して目を閉じた。確かに手も足も縛られていない。唖然としているとあっさりと寝息を立て始めた。
そうなると私は後一人車内にいる、人物に向かってどこに向かっているのですか、と問うことしかできず、素直にそう聞いた。
運転手は、私に向かって何かを放り投げると、まあ安心しなよ、着いたらちゃんと説明するから。と言った。
シートにぶつかって足元に落ちたのは、警察手帳だった。
とりあえず、足元に落ちたままも悪いかと拾い上げる。巡査部長と言う役職が見え、イマイチどこまで偉い役職かと想像がついていない私に、運転手は「日記の件だけど、あれ君の判断で合ってるから」と言った。
それを聞いて私は素直に「思ったよりも大ごとになっているのか」と溢し、運転手と私は、横にいる生年を起こすほど大きく笑った。
私の日記が嘘だと気がつかれたのは、出版社からの指摘があったのだろう。きっと私の他にも、私と同じように毎日を記録に残さないと考えている人間がたくさんいるのかもしれない。出版社の意図は読むことはできない。もし私があの教師から逃げなければどうなっていたのだろう。私をこの人たちはどうして助けられたのだろうか。何もわからない。
私の違和感が正しいものだと、認められたと思っていいのだろう。おそらく。
だから取り敢えず、靴屋にも寄ってもらえないかと運転手に聞いてみる。
きっと今日は、あんなように日記に書かなくてもずっと覚えている。
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Saipan-Commonwealth of the Northern Mariana Islands
3回目の使節団の渡航先はサイパン。中学生2年生。
サイパン渡航にあたって行われた事前研修は、他の研修に比べると、内容が濃い。今となっては南の島のリゾート地として名前が挙げられる場所の一つだけど、太平洋戦争の激戦地でもある。前々回の記事に出てきたパラオは、サイパンでの日本軍とアメリカ軍の激戦とほぼ同時期に大空襲などに遭っている。サイパンでの激戦��は日本軍は死闘の末に全滅、後にこの戦いは海上でのマリアナ沖海戦へと繋がった。研修の際はサイパン・パラオ・フィリピン・グアムでの激戦以外にも、満州開拓やルワンダ虐殺のような一見少し遠くも見える他の悲惨な歴史も織り交ぜて、戦争を起こす人間の共通点から、人間の残酷さを習った。戦時中の衝撃的な写真を何枚も見た。そんな写真も、史実も、中高の歴史の教科書には載っていなかった。
半年の研修を終え、いよいよ現地へ。最初の2日は戦跡学習、その次の日は学校を訪問、そのまま現地の方の家へ2人1組でホームステイを1泊させてもらい、最終日はビーチで遊泳後、帰国、といった流れだった。
戦跡は、スーサイド・クリフ、バンザイクリフ、ラストコマンドポストを回った。
先のスーサイドクリフ、バンザイクリフとは戦時中にそこから多くの日本人がアメリカ軍への投降を拒否し、身を投げた崖を指す。日本兵と共に現地に暮らしていた日本人、現地民のチャモロ人がアメリカ軍の侵攻に対し、山、もしくは海の二手に別れて逃げていった。山へ逃げた者はスーサイド・クリフと呼ばれる崖へ、海へ逃げた者はバンザイクリフへそれぞれ追い詰められ、自決を選んで次々と身を投げた。逃げた道が別れていても、自決だけが残った。スーサイド・クリフの崖の下にはタガンタガンと呼ばれる植物が生い茂っているが、彼らの遺体を隠すためにアメリカ軍が散布したもの(この植物は他の島々の激戦地にも散布されている)バンザイ・クリフは名前から推察できるとは思うが、「天皇陛下バンザイ!」と言って飛び込む日本人たちの姿から付けられている。多くの犠牲者への慰霊碑がそれぞれの崖に建てられていた。スーサイド・クリフには、おそらく他の海外ではあまり見られない、菩薩様が十字架を背負って立っている。
ラストコマンドポストは、名前の通り日本軍最後の司令部が置かれた場所。点々と置かれた戦車や大砲を見ながら、ガイドの人から「戦車にある小さく切り込みの入った監視用の穴を覗いてみて」と言われ、覗いてみた。本当に、包丁で野菜を1cm切った程度の薄い線。穴といえば穴。思ったよりもしっかりと見える.....と感心した。
戦地学習の次の日、現地の学校訪問をした。午前中に簡単なレクリエーションをした後、午後にはもうホームステイ先の家族が迎えにきて、私ともう1人の参加者をお家に連れていってもらった。カトリックのお家で、ご両親と姉妹2人の4人家族だった。お家に招き入れてもらってまず見えたのはたくさんカトリック関連の置物とそれを囲むキャンドルだった。その後ろには赤い土壁があり、子供ながらに「美しいな」と思った。宗教的な雰囲気は全く感じなかった。子供部屋は、リビングのおしゃれさをぶっ飛ばす蛍光グリーンの壁だった。今頃Youtuberなのかもしれない。
目がチカチカする部屋の中で、子供4人で寝っ転がってゴロゴロした。なんの話をしたか忘れた。
ホームステイ1日目の夜、皆で映画館へ行き、当時まだ日本では公開されていなかった『トワイライト』を観た。映画館までご両親に車で送ってもらい、館内へは子供達だけで入ったのだが、『トワイライト』のシアターに座るまでの間に、ホームステイ先のお姉ちゃんがいろんなシアターを覗きに行こうと行って、「これじゃない」「これも微妙」と座ったり立ったりを繰り返した。日本ならあり得ない行動で映画どころじゃなかったけど、『トワイライト』のシアターに入りやっと落ち着くことができた。上映途中、ジョークのシーンが続き、後ろの客席がゲラゲラワイワイしだし、「日本とは大違いだな〜」と思いながら観ていると、隣で観ていたあのお姉ちゃんがガッと後ろを振り向きクソデカい声で「シャラァァァァァァップ!!!!!!!!」と叫んだ。それ以降の記憶はないがその瞬間の記憶だけはある。
ホームステイ2日目は、ビーチへ連れていってもらった。車で海まで向かい、道端から小さな草むらをかき分けて進むと、パッと海が広がった。海の沖で異なる色の波が打ち合っている。打ち合っている波の手前側はエメラルドグリーンで、向こう側はブルー。不思議だった。こんなに覚えているのは、草むらを抜けたとき、よほど気持ちが良かったから、だと思う。自分の心地よかった瞬間を思い出そうとする時、いつもこの景色に辿り着く。
海から帰る途中、サイパンの地図が書いてあるグレーのTシャツとサイパンのお守りであるボージョーボ人形をお土産にくれた。もう1人の子はTシャツを「ダッサw」と言って嫌がっていたが、私はこの家族がプレゼントを用意してくれていたことがとても嬉しかったし、帰国してからも度々着ていた。のに、思春期だったからもらった直後は「ねwダッサw」と返した。
最終日、一番楽しみにしていたホテル横にある人気のビーチへ行き、研修チームでで海水浴をした。スイミングをすでに習っていた私は、クロールで沖へ沖へとどんどん泳いでいった。気分が良かった、が、その途中で気づいた。海底に黒い何かが大量にいる。深いところに行けば行くほど黒い何かがいる。すーっと潜って近づくと鳥肌が止まらなくなり、たまらず浜へ逃げ帰った。ナマコだ。見渡す限りのナマコ。綺麗な海だからこそいるナマコ。無理。キモすぎ。キモすぎる。あー。キモすぎるな。結局私は浮き輪に身を委ねてぷかぷか浮いている研修生の友達に手を振りながら、浜辺の砂の城をいじるカナヅチ組2人の仲に入っていた。6年間のスイミングがナマコに負けた。
こんな感じで、割とドタバタとサイパン研修を終えた。思春期で他校の研修生との関係構築を取りながら、素直に感じたことを言葉にできないまま帰国して、ずっとしまったままだったけど、結構よく覚えていた。中学生らしい研修旅行だった。
帰国後、『怪談レストラン』を何かのタイミングで手に取り、イパンの砂を持ち帰ろうとした子供��、夜中に日本兵たちの霊を見た話を読んだ。そうか、あの島のビーチにある白い砂には骨が混ざっていたのか。なんとも言えない気持ちになり、あの海で眠る人々のことを少し考えたが、怖くなって辞めてしまった。
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【9話】 弁護士に言われたとおり取調べで黙秘してみたときのレポ・後編【大麻取り締まられレポ】
朝8時になると、200冊ほどの書籍が並んでいるキャスター付きの本棚が運ばれてくる。この本は官本と呼ばれ、収容者が借りることのできる本なのだが、借りられる機会は1日1回、1人3冊までなので、慎重に選ぶ必要があるらしい。
留置官は先に隣のベトナム人を居室から出すと、ベトナム人は『世界の絶景』みたいなタイトルの大型本を1冊手に取り、居室の中へ戻っていく。
続いて僕の番になる。官本のラインナップは、東野圭吾や筒井康隆などの著名なエンタメ小説をメインに、歴史小説や純文学、学習まんがなども置いてあり、案外退屈しなさそうであった。
僕がどの本にしようか悩んでいると、留置官が「あ、5番はこのあとすぐ新件だから、借りてもすぐに回収することになるよ」と言うので、結局何も借りずに檻の中に戻ると、本当にその後すぐに点呼がかかった。ちなみに新件とは、最初の検事調べのことである。
僕は初めての検事調べにまだ心の準備ができていなかったが、点呼からすぐに居室から出され、手錠と腰縄をかけられると、地下の駐車場に連れて行かれたのち、ワゴン車の後部座席の中央に、留置官2人に挟まれた状態で座らされる。ワゴン車は、運転席との間に金網のフェンスがあり、運転席と後部座席は完全に区切られていた。
僕はてっきり護送車で送致されると思っていたのだが、今回は近辺で検察に送致される被疑者が少なかったため、護送車を出すほどではないという判断になったそうだ。
ワゴン車が出発すると、僕は次第に不安になってきたので、隣の留置官に「大麻は持っていたんですけど、黙秘すれば不起訴いけるかなあと思ってるんですが、どう思います?」などと、留置官が捜査には関与しないのをいいことに、正直な悩みを打ち明けてみる。
左隣のニューヨーク嶋佐似の留置官は「持ってたなら正直に話すべきだろ。自分から正直に話したら心証がよくなって罪も軽くなるだろうし」などと想定通りのことを言うので、僕は「でも黙秘してたらそもそも無罪で済むかもしれないんですよ」と反論すると、嶋佐は「それで上手くいったとしても、一生、嘘をついたっていう罪の意識を抱えて生きていくことになるんだぞ」などと感情論で反論してくる。
僕は「嘘はついてないですよ。何も喋っていませんから」と揚げ足をとると、嶋佐はムキになって「本当はやったのに何も言わないのは、嘘をついてるのと一緒だろう」などと言ってくるので、僕は「勝手に質問しといて、答えなかったら嘘つき呼ばわりされるのは意味が分からないです」などと屁理屈を言う。
僕は続けて「そもそも大麻を所持していたこと自体罪だと思ってないんですよ。むしろこうして拘束されていることに被害者意識を持ってるくらいなんで、黙秘をするっていうのは、大麻取締法違反で罰を与えてようとしてくる検察に対しての正当防衛だと思ってます」などともっともらしいことを言う。
嶋佐は平静を装っているが本心は苛立っている感じで「でも人を殺した人がそれと同じこと言ってたらおかしいだろ?」などと反論してくるが、僕は「殺人は被害者がいるんで、殺人だったら罪の意識を持つと思いますけど、大麻所持は被害者がいないんで罪の意識を持ちようがないです」と応える。
嶋佐は「いや…」ととりあえず口に出してから熟考して、「大麻は身体に悪影響だから犯罪になってるんだろ」と少し論点をずらして反論してくる。僕は嶋佐を言い負かすのがおもしろくなって「たとえ悪影響だとしても、自分の身体は自分のものですから、究極、自殺しようと自分の勝手だと思いますけど」などとわざと憎たらしく言ってみる。
すると嶋佐は「まあ5番が黙秘しても、これから証拠は出てくるだろうし、今のうちに自白しといた方が楽になると思うぞ」などと半ギレで議論を放棄してきたので、僕は「確実な証拠が出たら自白するか考えますけど、今は黙秘でいかせてもらいます」などと勝ち誇った感じで、留置官に言っても意味のない宣言をした。
留置官はこの議論に辟易とした様子で「まあ5番の人生だから5番の好きにしたら」と投げやりに言うので、僕は心中(その思想がまさに、自分の好きに大麻を吸わせてほしいという発想の根源なんだが)と思ったが、口に出すとさすがに空気が悪くなりそうだったので、口をつぐんでおいた。
僕は留置官相手に自分を正当化し、言語化する中で、黙秘がいかに賢明な選択であるかという理論を確立できたので、断固たる気持ちで黙秘しようと踏ん切りがつき、不安がなくなっていた。
そうこうしている内に地方検察庁に着き、留置官に連行されながら、被疑者用の出入り口から入って、迷路のようなルートを進んでいくと、待合室がいくつもある広い空間に出る。
待合室と事務室の間の廊下には、都内のいろんな留置場から集結した被疑者たちが30人くらい並んでいて、僕もその列に並ばされ、何分か経つと、地検に勤務している警備役の警官が点呼をとり、各被疑者を各待合室に振り分けていく。
留置場も異様な光景であったが、地検の待合室のある空間は、より緊張感が張り詰めていて、警官の態度や点呼の仕方は軍人のように厳格で威圧感があり、集められた被疑者たちは、容貌からいかにも半グレな人や大人しそうなおじさんから外国人までが全員グレーの上下スウェットを身につけているので、危うさとカオス感がある。
待合室は、鉄格子と金網の扉が一面についた、5人掛けの硬い木のベンチが部屋の両サイドにある、奥には衝立があるだけで隠れることのできないトイレと洗面が付いているだけの殺風景極まりない部屋で、入室前に警官に「他の人と会話をするな」とか「足を組むな」など厳しく注意された後、僕はキツく両手錠をされたまま待合室に入れられる。
待合室の定員は10名で、混んでいるときは満員になるそうだが、今回は運良く、詐欺で捕まってそうなチンピラ風の若者と、傷害で捕まってそうな腕を組んで足を広げて座る低身長ガチムチの若者2人のみだった。
10時頃から待機していて、おそらく1時間は経過したであろうが、時計がないので今何時かわからず、やることもなく、自由もなく、呼ばれる気配もないので、本当に時間が長く感じる。ガチムチの若者はイライラして貧乏ゆすりをし出し、僕はそれを見て苛立ちそうだったので、目を瞑って瞑想をする。
しかし、待合室のベンチは壁にぴったり取り付けられており、背もたれは90度に近く、硬く滑りやすい材質の木でできているので、浅く腰掛けて背もたれに寄りかかることができず、姿勢正しく座るのが最も疲れない造りになっていて、リラックスすることができないようになっているので、瞑想に集中するのも難しい。
待機から体感1時間半ほどが経過し、チンピラ風の若者が警官に呼ばれ、待合室を出て行ったが、それからは何も音沙汰がなく、ついに2時間が経過し、12時の昼食の時間になった。警官によって手錠を片側だけ外され、コッペパン2つと使い切りの個包装されたジャム2つにマーガリン1つ、棒状のチーズ1本、小さい紙パックのりんごジュースが支給される。
質素な食事ではあるが、僕は待つことに体力と精神力を奪われて疲弊していたので、夢中になって食べてしまう。それに、なにかやることがあるというのが嬉しい。
食べ終わったゴミが回収されると、再び両腕にきつく手錠がかけられ、地獄の待機時間が始まる。ガチムチの若者は食後に小便をするのだが、見ようと思えば見えるし、放尿の音は聞きたくなくても聞こえてくる。それはそうとさすがに腰が痛いし、この仕打ちは人権侵害だと思う。
1時30分頃、ようやく警官に呼ばれ、待合室を後にする。待機時間は人生で最も時間が長く感じた。腰縄をつけられ、留置官に連れられてエレベーターに乗り、担当検事のいる執務室に入る。
執務室は待合室の4倍くらいはある広い部屋で、検事と検察補佐官がそれぞれ大きい机の前に座っていて、その前にパイプ椅子が置いてある。検事は50代後半くらいの男で、上等な眼鏡とスーツを着用し、姿勢がよく余裕のある雰囲気で、おもしろいくらいにエリート感が漂っており、先程まで見ていたワルたちとはちがう威圧感がある。
僕は執務室に入り挨拶をし、指示されるがままにパイプ椅子に腰掛けると、留置官によって手錠をパイプ椅子に繋がれる。検事は柔和な表情で「取調べの内容は録音させていただきますが、よろしいですか?」と聞いてくるので、僕は「はい」と応える。検察補佐官はノートPCで会話の内容を記録している。
検事は続けて、僕の口から自分の名前や生年月日などを言うよう指示してくるので、僕がそれに応えると、「被疑者〇〇は、大麻成分を含有する植物片13.8gをみだりに所持した疑いで…」などと僕が犯した罪状を読み上げたのち、「あなたには黙秘権があり、言いたくないことは言わなくていい権利があります」と告知してくるので、僕は元気に「わかりました」と応える。
検事は柔和な表情のまま「こちらの罪状を犯したことについ��は間違いないですか?」などと質問してきたので、僕は一呼吸を置いて「黙秘します」と言う。すると、検事は急に真顔になり、「わかりました」とだけ応える。
検事は真顔のまま「現場ではあなたも乗車していた車の中で大麻成分を含有する植物片が見つかっていますが、これはあなたのものですか?」と質問してくるが、僕は変わらず「黙秘します」と応えると、検事は少し怒ったように目を開いて「わかりました」と言う。
検事は続けて「一緒に同乗していた人はあなたとどうゆう関係ですか?」と質問してくるが、僕は頑なに「黙秘します」と応える。すると検事は再び柔和な表情に戻り、「わかりました。それでは取調べは以上になります。こちらの調書に問題がなければ捺印をお願いします」などと言って、白紙同等の調書を差し出してくる。
僕は「捺印はできません」と応えると、検事は再び真顔になり「わかりました。それではこれで終わりとなります。お疲れ様でした」と言い、補佐官とともに立ち上がって頭を下げていた。
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つづく
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この物語はフィクションです。また、あらゆる薬物犯罪の防止・軽減を目的としています( ΦωΦ )
#フィクション#エッセイ#大麻#大麻取り締まられレポ
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初夢で公開処刑されかかる
夢で見た話の覚え書きなので、スルー推奨。 まったく身に覚えのない罪で、訳のわからないまま逮捕され、留置所に収監される。牢屋は鉄柵のドアと壁で、顔を押しつければ廊下を見渡せるが、他の部屋には誰もいない。ベッドにぼんやり座っていると、尻の下が温まる間もなく、4、5人の警察関係者(だと、夢の中の私は思っている)に連れ出され、小さな裁判所風の部屋に通される。傍聴人がたくさんいる。裁判が始まり、警察関係者と判事らしき人物が何ごとか会話しているが、よく聞き取れない。というか、会話の意味をくみ取れない。
やがて裁判は、判決らしきものもなく事務的に終了し、私は再び数人の警察関係者に連れ出される。手錠や足枷などは掛けられていないが、グレーの妙に使い古されたジャージ上下を着せられている。あちこちに小さな毛玉がついている。今度はどこに行くのかと聞けば、お前は死刑だから、これから絞首刑になるという。建物を出ると、これといった特徴のない同じようなデザインの建物が多数並んでおり、建物は芝生に囲まれ、芝生の中央を真っ直ぐなコンクリの道路が通っている。警察官鶏舎に囲まれてその道路を歩いて行くと、やがて大きなスタジアムが見えてくる。
競技フィールドに直結した大きな入口をくぐる。マラソン大会の中継で見たことがある光景だと思っていると、案の定、スタジアムの中は陸上競技用のフィールドになっており、その中央に、現代建築風ミニマルデザインの処刑台が設置されている。とにかく高い。見上げると、逆L字型の金属製の柱から真っ黒な首つりロープが下がっており、ああ、やはり絞首刑になるのかと気持ちが重くなる。競技フィールドには警察関係者と思われる人々が、かなりの人数散らばって立っており、観客席にもかなりたくさんの民間人が座って、静かに私の方を見ている。再び処刑台を見上げると、やはり高い。そしてロープは黒々としている。絞首刑って首の骨が折れるんだっけ、窒息するんだっけ、どちらにしても長い時間苦しむことになったらイヤだなと思う。これで自分の人生のすべてが終わり、すべてを失うことになるのかと思うと、急に焦りが生じ、隣に立っていた警察関係者に「これって、控訴できないんですか?」と聞くと、ちょっと間を置いて「可能です」と答えた。
無表情ながら明らかに虚を突かれたようで、スタジアムに低いどよめきが広がり、フィールドにいた警察関係者が皆、もう競技は終わったと言わんばかりに帰り始めた。観客席の民間人も、なぜか次々にフィールドに降りて、大きな出入口から帰り始める。私もその流れに合わせてぼんやりとスタジアムの外に出た。誰も私に気を止めるものはいないし、警察関係者もいつの間にかいなくなっていた。
気がつけば、私は拘置所のあった建物群の中にいて、コンクリ製の道をひとりで歩いている。建物のまわりの芝生は黄色い銀杏の落ち葉で覆われていた。夕刻で、少々肌寒い。釈放されたわけではあるまいと考え、脱獄やら逃亡やらで罪が加算されてはたまらんと思い、留置所の建物を探すが、皆同じような建物が並んでいるばかりで、どれが留置所かわからない。
誰かに聞こうと近くの建物に入るが、建物の中は間接照明で薄暗く、かすかに人の気配はするが、人の姿は全くない。廊下を歩いて行くと、両側には引き戸の小さな部屋がたくさん並んでいる。ネームプレートも部屋番号も何もない。意を決していくつかの引き戸を開けてみると、どれも三畳にも満たない小さな部屋で、シングルベッドと小さな机と椅子だけがある。
疲れてしまったので、それらの部屋のひとつで休むことにする。机の引き出しを開けると、各国語版のカラフルな聖書がたくさん押し込まれていた。旅行情報雑誌のような配色がイヤな感じで、聖書を手に取ることなく引き出しを閉める。寝る前にコンビニで弁当でも買って食べようと思うが、財布もスマホも持っていないことに気づく。あきらめてシングルベッドの毛布をめくり、潜り込む。毛布は1枚だけ。わびしい気持ちになる。
電気を消そうと思うが、スイッチが見当たらない。明かりを避け、毛布に潜り込んで寝ようとすると、スタジアムの高い処刑台と黒々とした首つりロープが思い出されて落ち着かなくなる。これまで、被害者遺族の気持ちを思えば凶悪犯罪の死刑執行はやむなしと思っていたが、自分がえん罪で公開処刑される立場になってみれば、やはり死刑制度には反対すべきかもしれない、今まで何人ぐらいの人々が無実の罪で絞首刑にされたのだろうか、などとつらつら考えながら、毛布の中で寝返りを打っているうちに目が覚めた。
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「エコロジー:循環をめぐるダイアローグ ダイアローグ1 新たな生 崔在銀展」
銀座メゾンエルメス フォーラムで「エコロジー:循環をめぐるダイアローグ」の第1弾、「新たな生 崔在銀展」を見る。自然との対話を重ねてきたソウル生まれのアーティスト、崔在銀(チェ・ジェウン)の個展である。
上の写真は《大地からの返信》。福井県越前市で制作された和紙を世界各地の地面に埋め、5年後に取り出したもの。「土がもたらした自然のドローイング」が一枚一枚異なる表情を見せる。今回展示されているのは韓国の慶州と日本の福井に埋めたものとのこと。
下の写真は《白い死》。沖縄の白い死珊瑚を用いたインスタレーション。白い珊瑚がとても美しいが、すべてが��んでいることを考えると寒々しい気持ちになる。ここに集められた死珊瑚の何倍の珊瑚が沖縄の海で死んでいるのか。真ん中あたりに割れた鏡が載っているのも痛々しさを強調する。
「ある詩人のアトリエ」と題されたエリア。左の壁、絶滅危惧種の名前を木炭で手書きした作品が《名前を呼ぶ》、奥の壁にある押し葉の作品が《私たちが初めて会った時》、明かりが《内面への光》。床にも古材などを用いたインスタレーション。
このギャラリーはガラス張りで通常は外の光がたっぷり入るのだが、この展示の一環として全面がグレーの和紙で覆われていた。瞑想できるような空間にすべく、作家自身が和紙を選び、それを張るよう指示した由。展示室全体のガラスを覆うのは大変だっただろうと思うが、適度な薄暗さの快い空間になっており、とても成功していると思った。
朝鮮半島(韓半島)の非武装地帯には豊かな自然が広がっている。崔はそこで「大地の夢プロジェクト」を行なっている。下の写真は《自然国家》のキーマップ。人の手が入らない場所は完全に自然の支配下に入る。しかしこのエリアの場合、地雷が多数埋まっている。動植物の調査などをするには地雷撤去を進めなければならない。朝鮮半島(韓半島)の不幸に明らかに加担した/しているくせにその自覚に欠ける日本の無責任を思う。
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